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20210926:シミュレーション大惨敗(コロナ禍新規感染者数予測) [雑感]

 名だたる大学(複数)の理論感染学とやら、数理学/統計学専門家と称される諸先生方には、この夏前、特に五輪東京2020大会開催前にこぞって
   "大感染" が起こって、
   五輪終了後には "数万/日@東京" の新規感染者

なんぞとご指摘されていた方が何人もおられた(名誉のために個々のお名前は明記しないでおきます)。

が・・・:
 五輪後もパラリン後も、そこが起点となった感染大爆発は起こらなかったし、第5波の見かけのピークトップは五輪開催期間中で(← 実質の感染ピークはその10日間程前に違いない)、以後は第4波迄の下りカーブ曲率を遙かに上回った速度で激減していった。
 何方の予測にも無かった現象だ。

   ① 人流が減った/行動変容がなされた
   ② 医療体制の危機報道が効いた
   ③ ワクチン効果
   ④ ウイルス自体が変容した

等々が指摘されてはいる。

が・・・:
 ④以外は厚生労働省分科会の先生方のご指摘だが、確固たる根拠は何一つ示しておられない。
 ①については、今回の急激な減少を説明出来る程に人流は激減していない。
 第一、
   "人流と接触感染頻度(≒実効再生産係数)との相関"

がどれ程なのかについて定量的な説明を聞いた覚えが無い。

 ②だって、確かにお若い妊婦の方が入院出来ずに新生児を亡くした悲劇が起こってしまったのはお気の毒としか言い様がないが、第5波の中核を占めるとされる若手層や中年層は医療崩壊をそもそも "気にしていない" って言う様なインタビュー/アンケートの事実もあった。

 最も確からしい③と④だって、その効果を定量的に説明出来るお方はウイルスの生態を分子生物学レベルで研究している学者だけだろうし、その様なお方は意識的にか、無意識的にか厚生労働省分科会メンバーでは見かけ無い。 TVに良く出演されて解説をなさっている感染症専門家も "訳が解らん" と仰る始末だ。

そんなんだから:
 シミュレーション結果を得意げに公表してこられた諸先生方には、
   何故こうも "予測外れ" が生じたのか

についての詳細な要因解析をして報告される義務と責任をお持ちの筈だが、実はそれが出来なくて困っておられるのだろう。
 中には五輪パラリン中止を大々的に要請した大先生もおられたからなぁ。

 予測失敗の要因解析こそがシミュレーション・システムの完成度を高める唯一の手立てに違いないのだから、"言いっ放し" & "知らんぷり" はいけません。
 報告をお待ちしています。
 加えて、煽り一方のTV局側にも責任を感じて戴きたいものデス。

とは言うけれど・・・:
 秋から冬季に入れば "新たな変異株" なんかが現れて(?)第6波が起こる筈だから、今度こそは外さないシミュレーションをお願いしたい・・・とは言うものの、失礼ながらシミュレーション屋にはウイルスの生態をシステムに組み込む事は難し過ぎるだろうから無理筋に近い・・・と想う。
 公表したら、また*2失敗をやらかす・・・に違いない。

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