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20230811:完璧を求め過ぎては・・・ [ただの私見]

 私等日本人は何事に於いても "完璧" を求めて止まない・・・って言われた事がある。
 それはそれで芸術分野等では未踏の高みへ登りつめる人材を産み出しているのだろうけど、一方ではチコッとしたミスも見逃さずに指摘して修正を求める事を厭わない等、"ミスを許さない" 風土があるのも事実だ。
 その風土が産み出す風潮を最近の報道から想った事がいくつかあった。 ここではその2件を。

その1:英会話力
 我が国中学生の実用的な英会話力が低水準に留まり続けているとの事だ(文科省:全国学力・学習状況調査結果。7月31日に公表)。
 この原因の一つは "文法" の意識し過ぎだ・・・とは老生の経験上の理解だ。
 読解力&作文力は飛び抜けて秀でているのに会話となるとからっきし駄目・・・って言うよりも文法が気になって想った事を口に出せない。
 特別な才能に恵まれた人を除けば、完璧な文法通りの会話力を求める限りに於いては会話力の上達は容易では無い。
 いくつかの雑誌には現代米語会話の実例を映画とかTVドラマとかから抜き出して "こう言うんだよ" って紹介しているけど、こんなのは教科書からは解んないし、実際の経験からしか学べないのだ。
 上達の秘訣は、完璧を求めずに、超簡単で良いから何回も*2話す事に限る・・・とは老生の考えだ(が、とは言うものの自分の会話力はそれ程では無い。タハっ!)。
 実際、ラジオ⇒TV⇒BSTVと未だに引き継いでいる "ベストヒットUSA" のMCで余りに有名な小林克也氏は老生と同年代で、彼の英語力は駐留米軍放送であったFEN(当時)のニュース&音楽紹介番組の繰り返した聴き込みだったとはよく知られている。

その2:マイナカード/保険証一体化
 老生の場合の "紐付け" に間違いは無いが、間違った紐付けがあちこちで発生していて、その実務を担当している各保険機関は修正はしなければならないは、新たな申請分の処理をしなければならないはで天手古舞い状態にあるのだろうとは用意に推察される。  これは人手によるアナログ作業だから間違い・・・って言うか、ケアレス・ミスが発生する確率はゼロでは無い。
 アナログからデジタル・システムへの移行時にはこの種のトラブルは必ず発生する。
 これを前提にしたシステム移行の行政体制を準備しておくべきだった筈が、担当相も担当省も自治体&各保険機関へ指示すればOKで済ませていたのだろう。
 が、駄目だ*2を繰り返す批判派も今少しの寛容さが欲しい・・・とは老生の想いでありまする。

 何事にも完璧は無い。
 "粗探し" は腹の虫を納めるにはもってこいだが、そこから産み出すものは少ない・・・って、誰かが言ってませんでしたか?

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