SSブログ

20230820:旧盆最中ついつい観た昔の映画3本 [気晴らし事]

 不適当な言い方と承知しておりますが、今月に入ると新聞&TVは "戦争追悼モード" に入る。
 こちらもその影響を受けてか、録りだめしていた古い映画を含めて立て続けに4本も観た:

1."ビルマの竪琴":
 ビルマ・・・って言っても今のお若い方には不案内かもしれない。 "ミャンマー" の事を昔は "ビルマ" ( "Burma" ) と言った。
 故・市川崑作品:
   1956年版(主演:故・三國連太郎&故・安井昌二)・・・①
   1985年版(〃:石坂浩二&中井貴一)・・・②

が最近BSで放映されていた。
 太平洋戦争ビルマ戦線で敗戦を迎えた旧日本軍兵士が居残って戦死した仲間を弔う話だ。
 ①と②の違いは "モノクロかカラー" と言って差し支えない程に同じ場面が多い。 多分歳のせいもあるのだろうが、質はとても高いと感じた。

2."皇帝のいない8月":
 15日夜にBSで放映されていた。
 政界大黒幕を首謀とした自衛隊クーデター計画。
 これが失敗と知るや、どういう訳かブルートレインを丸ごとジャックする列車パニック映画に変わってしまう:
   原作:故・小林久三
   監督:故・山本薩夫
   公開:1978年
   出演:故・渡瀬恒彦&吉永小百合+当時の "豪華" 俳優陣

 実行部隊リーダーは自己信念に固まるのは勝手だが、民間人を巻き添え死させても何とも感じないテロリストとしか描かれていないので共感を呼ばない。
 タイトルはクーデーター暗号名だが、何よりももこれに惹かれて観る方が多いのでは?・・・って想うけど、正直 "名前負け" の感じしかしない。
 副題に
   Der Kaiser ist nicht am August

ってわざわざドイツ語で表記する意味も薄い。
 それに加えてヒロインに吉永小百合さんを配する意味が解らない程に存在感の無い役柄だ。 当時の彼女の "格" から言えば、これでは失礼なんじゃ無いかなぁ。
 ご批判を承知で申せば、列車パニックものであれば、"新幹線大爆破" とか "動脈列島" の方が出来が良かった気がするのは老生だけかも?

3."渚にて":
 S.クレイマー監督、G.ペック主演の "第三次世界大戦" 直後に最期に残った人間像物語(1959年公開)だが、何となく "深刻さ" に欠けるのは海外もので "身近感" が無いからか。
 映画を通して流れる "ワルチング・マチルダ" は豪国の国歌に継ぐ広く知られた歌だとは公開当時は知らなかった。
 大ヒットしていた事を覚えています。

 どれもこれも "戦争" に絡んではいるけど・・・老生は "ビルマの竪琴" に考えさせられました。

共通テーマ:日記・雑感