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20161209:築地市場豊洲移転-盛り土問題と委員会 [ただの私見]

 東京都築地市場の豊洲移転に関連して、"盛り土" 問題が浮上し、有識者・学識者ならなる委員会の結論が "ないがしろ" にされていた事、更に都議会の質疑に対して事実と異なる応答をしていた事も発覚し、都庁幹部クラスが責任をとらされた。
 発端を切り開いた小池知事の手腕はさすがとしか言いようが無い。

 自分も、専門分野に関わる研究開発事業に関連して中央省庁や地方自治体が運営する委員会委員を委嘱されてきた経験が多々ある。
 多くの場合、招集された委員へ開催元から構成された事務局(←エース級が多い)が目的・目標・課題・解決手法・その具体策の素案を提示し(←最近は皆さんパワポが上手になりました)、委員間で議論する事となる。

 即ち、当初より開催元のシナリオの可否決定が委員会の目的で、余程の事が無い限り提案通りに承認される事が多い。
 勿論、否決される議題もあるが、多くの場合は例外的であった。

 ところが、委員会は開催元の諮問に対する専門家等の考えをとりまとめる場に過ぎず、開催元への強制力がある訳では無い。
 従って否決された議題であっても、多少のシナリオ修正を経て復活するの通例と言える。
 この場合、それなりの理由付けを経て委員長了承の下で各委員へ働きかけるのが自分の経験だった。
 今回の盛り土問題では都側担当者がその手間をとらなかった事が問題を大きくしたと言える。

 それだけ都側担当者の見識が高く、委員会は単に "第三者のご意見を伺っていますヨ" と言う "アリバイ" 作りに利用されたのであろう。

 個人的見解では盛り土を一部省略し、保守管理スペースを作った事に構造上の問題は発生しないと思うが、世の中、筋を通さないといけません・・・

  その代表例となるかも。

タグ:委員会

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