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20230521:ミグ21 [雑感]

 かっては東側旧ソ連圏の一翼を担わされ、チャウシェスク独裁政権崩壊後は民主化されて今ではNATO一員となっているルーマニア国が、60年以上にわたって運用してきた "ミグ21" を、この5月末を以て全機退役させるとの報道を知った(5月9日)。

 ミグ21 ・・・ "F16機"@米国が実戦配備される迄は最強の迎撃機・・・とすぐ反応する方は相当のマニアと想われる。
 かっては東側だった諸国に限らず全世界的規模で空軍機として採用されている旧ソ連傑作機との評判を得ているが、さすがに旧式になりすぎてF16機への切り替えがNATO加盟東欧諸国では進んでいるらしい。

ところで:
 自分は全く違う事を時に想い出すのです。
 ネットで確認したところ1976年9月6日の事だった。
 ソ連(当時)空軍現役将校であったV.ベレンコ中尉が "ミグ25" で函館空港へ強行着陸し、米国への亡命を希望した事件があった( "ミグ25事件" )。
 当時の我が国の自衛隊防空設備ではミグ25を未然にキャッチ出来ず、侵入防止を果たせなかった事から大問題になった事を覚えている。
 ベ゙中尉は亡命が認められて数日後に米国へ渡ったが、侵入機は解体されてその詳細が調べられてからソ連へ返還されたと言う。

 この事件に触発されたと記憶しているが、あのF.フォーサイスが
   ハイディング・プレイス( "The Hiding Place" )

なる短編を書き上げている(1984年)。
 日本・米国・ソ連間の政治ミステリと言える代物だったが、チコットなぁ・・・って感じの作品だった。 映画化されると聴いていたが実現はされなかった。

 現下の露国によるウクライナ軍事侵略のニュースでミグ機/F16が話題になる度に、"ひょいと" こんな事を想い出す時があります。

ついでに:
 米国へ亡命したベ中尉のその後の人生についてはネットで大凡のことが紹介されていました。 やはり穏便・・・とは言い難いかも。

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