SSブログ

20240313:記録が出なけりゃぁ・・・ルールを変える?(走り幅跳び) [雑感]

 こんなのあるっ?・・・ってお話(出自: SPAIA,配信3月1日06:00)。

 "陸上走り幅跳び(男子編)" の世界記録はM.パウエル(米国)選手が世界陸上東京大会(1991年)でマークした8.95mで、以降現在迄に更新されていないどころか、世界歴代10傑に2000年以降の記録が男子は3つしか無い "停滞種目" と見なされている。

そこを何とかしようと世界陸連では・・・:
 驚いた事には "ルール変更" を検討中らしい。
 現行ルールでは、踏み切り板(20cm)と粘土板(ca.10cm)が敷かれていて、ジャンプ時に踏み切り板を超えて粘土板に足跡がつくとファウルとみなされるている。
 それを、踏み切り板の手前に
   テイク・オフ・ゾーン

と呼ぶ位置を設け、そのゾーン内で踏み切りした足のつま先から記録を計測しようとするものらしい。
 つまりは飛び幅を "実際の飛行距離" へ "水増し" する訳だ。

 最近は多くの選手がファウルを連発している事もあってか、この変更ルールでは "安心して" 踏み切る事が出来るって判断なのか。
 加えて試合そのものが冗長になっている事実も無視出来ない・・・って事だろうか。

ところが:
 あのカール・ルイス氏は大反対で、彼の言い分は鋭い:
   - 実際のところ、距離は "それ程変わらない"。
   - より多くの "悪いジャンプ" が測定されるだけだ。・・・①
   - 記録停滞問題はファウルとは "関係ない"。
   - マイク・パウエルは世界記録を更新する為に "何年も" かかった。
   - では30年後、それを飛び越える事は出来ないと言うのか。
   - 適切な取り組みがあれば、それが可能だ。
   - 彼のように集中して記録を塗り替え、トレーニングでやるべき事は
    何でもやるべきだ。

 彼の①は、踏み切り板ギリ*2迄を見極めたジャンプ技術が劣化するとの見方だと考えられる。 走り幅飛びにしろ三段飛びにしろ、そこ迄の飛び技術を磨けっ・・・って事では無かろうか。

なのに・・・:
 新記録が出なければルールを変える。
 どこかで似た様な話があったなぁ・・・そうだ、想い出した。
 日本勢のメダル独占が続いた途端に自分等に好都合なルールへ変更したスキージャンプ競技がそうだったっけ。

 "力ずくで現状変更" を試みるのは何も強権国家だけに限らない・・・って訳だ。
 規律ある秩序が乱されていく・・・成る程、これもエントロピー増大則にあがらう事は出来無いって事かな?

共通テーマ:日記・雑感