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20210201:戻らない(65%)/戻る(26%)@東電福島原発避難者の今・・・ [雑感]

 炉心溶融(メルトダウン)した福島原発の廃炉作業は今後とも難航する可能性が報告されている:
  原子力規制委員会:
   ”福島第一原子力発電所事故分析中間報告書案
  (同委員会ウェブサイトで公開@1月26日付け新着情報欄)
  (閲覧:1月27日)

 溶融してしまった燃料の塊(デブリ)の回収は来年開始が予定されているが、最も重要な作業であるものの、最も困難を極めるとの予測も報道されている(日経紙:2021年1月27日づけ朝刊社会紙面)。

 案&この記事を読んで二つの事が想い起こされた:

① チェルノブイリ原発事故(1986年):
 デブリ回収を取りやめ、廃炉全体を巨大シェルターで密閉してしまい(2019年7月10日)、放射能が作業可能なレベルに低減する遠い*2先に迄待機する。 現世代による次世代、否、次々世代以降への "負の遺産" に他ならない。
 福島原発廃炉作業も同じ経路を辿るのか・・・こうなったら、自然災害に襲われ続ける日本が今後長期間抱える "弱み" になるのか・・・等々、悲観的な想いしか巡らない案であり、報道でした。

② 東電福島原発事故避難者の今・・・:
 昨年11月末の事だったが、関西学院大学が原発事故避難者4876名へアンケートし、694名から回答を得ての調査結果が報告されていた事を想い出す:
   "福島に戻るつもりない 6割"
    - 安全面に不安 機関の壁に
   (日経紙:2020年11月28日朝刊社会面)

 その二大理由は
  - 空間線量は下がったが、山林や草地の汚染が残っていると想えるから
   (46.1%)
  - 廃炉作業中の原発で何が起こるかわからないから(>40%)

だった。

 かといって、現在の居住地での人間関係は薄く、年収も減少し、加えてコロナ禍の影響を受けた人も60%程おられた様で、満足のいく生活を送っておられる訳では無い。
 この方々は明らかに国の政策と東電の不手際の犠牲者であり、今後とも手厚い支援が必須だが、実際はどうなのだろうか。
 見捨てられる様な事があってはならない。




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