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20220406:これが実態なら悲しい-感染研ついに ”空気感染” 認知@コロナ禍) [雑感]

 これが我が国の感染症に関わる専門家集団の知的水準なのだ・・・と知らされたのはつい一週間前の年度末の事だった。
 国立感染研は、コロナ禍の感染経路については
   "飛沫" 感染 & "接触" 感染・・・①

だとし、"3密回避+マスクの着用+手洗い" を絶対とする対応を要請してきた。

が・・・:
 感染研外れの医学者&医療現場の医師等が繰り返し指摘していた
   "空気" 感染・・・②

を "頑なに" 否定してきた。

なので:
 理研が世界最高計算速度を誇るスパコン富岳で実施した感染シミュレーションも①だけで②はスルーされていた。
 どんなに完璧なマスクでもってしても、またフェイス・ガードを付けていたとしても、呼吸している限り②の可能性はゼロでは無い訳で、折角のシミュレーションもその前提がまともでないとしたら・・・解りきった事だ。

 我が国の感染学の水準は世界第一線の "後追い" に過ぎ無い・・・TVで解説者として出演されていた感染症学専門家ご自身がそう指摘されていた(*1) が、国立研ともあろうところが否定しきれなくなって今頃になって "こそっと" ②を認めて、アリバイ造りをしようとしているとしか自分には見えない。

 我が国の感染者数が人口比/米欧対比で格段に少ない事が対策効果としてあげられているが、治療現場の医師等からは "検査絶対数が米欧とは桁違いに少ない" からであって、実態は違うとの指摘が圧倒的だ。

 検査を充実させて感染実態を見ようとしなかった厚生労働省+感染研の姿勢が、現下コロナ禍政策失敗の最大原因との指摘(*2) は正しい様だ。
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(*1):三鴨廣教授@愛知医科大学がCBS’ニュースワイド "ゴゴスマ" で明言されている。
 その証と言っては残念なのだが、Covid-19に関わる論文数でも我が国のそれは影が薄く、米欧中国からの関心度も低いままだとの指摘だ(日経紙:2022年4月3日付け朝刊)。

(*2):日経紙、2022年3月28日付け朝刊書評欄署名記事:
  ”日本のコロナ対策を検証-失敗・迷走の原因はどこに
  (執筆:柳瀬和央編集員)

 同記事では以下が引用されている:
  ① 誰も書かない 「コロナ対策」 のA級戦犯史(木村盛世著:宝島新書刊)
  ② コロナ政策の費用対効果(原田泰著:徳間新書刊)
  ③ 官邸は今日も間違える(千世康裕著:新潮新書刊)

 このどれもが手厳しい指摘をしているが、どのTV局もまともな紹介はしていない様です(as of Sat.Apr.2nd 2022)。

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