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20220416:情報戦(デジタル侵入にはデジタル鎖国) [雑感]


 今回の露国によるウクライナ侵略戦争では最大規模の "情報戦" が繰り広げられているらしい・・・とは、BSフジ’TVワイド討論番組での話だった(確か4月第2週)。
 解説者によれば
   第一次世界情報大戦
とも言えるとの事でもあった。

 情報戦には人的資源を投入した諜報活動は勿論だが、世界中にネットワークが張り巡らされ、誰でもがSNSを通した情報発信/受信に参加出来る今、デジタル空間を介した情報活動が重みを持っているのは当然だと想われる。
 ウクライナ側の迎撃戦が功を奏しているのは、
  -ゼレンスキー大統領の情報発信力
    (世界のまともな国全てを味方につけた)
  -米国を筆頭とする西側諸国の露国側への攻撃的情報戦が有利に展開している事、
次いで
  -E.マスク氏の運営する地球規模情報ネットワーク "スターリンク" の活用効果

が大きいとの事だった(デジタル侵入)。
 露国軍の通信は西側へ筒抜けで、その位置情報が正確にウクライナ軍へ伝えられているに違いないとの指摘だ。

 一方で露国側は専ら自国民への情報統制、即ち西側とのネットワーク遮断(デジタル鎖国)とフェイクニュースの大量撒き散らしを徹底しているとの事だ。

 その一端を日経紙が朝刊第一面を使って特集していた:
   デジタル鎖国で世論操作
    - ロシア政府側、1K万超SNS拡散
    - 偽情報、世界と分断
   (日経紙:2022年4月8日朝刊第1面トップ)

 おまけに同日付け第7面では全段を使って
   ロシア、捏造の軌跡
    - ウクライナ侵攻
    - ロシアのフェイクはSNSでどう拡がったか?
    - ロシアの偽情報作戦はお家芸

との痛烈な記事満載だ。

 世界で観れば "フィナンシャル・タイムズ紙" と提携しているとは言え一介の新聞社に過ぎない日本経済新聞社がウクライナ侵略戦争に関わる露国の情報戦略と戦術を分析して、ここ迄の記事を掲載するとは・・・正直、驚きだ。
 よほどの "確証" と "覚悟" を持ち合わせていないとここ迄は踏み込めまい・・・そう感じ取りました。

ところで:
 我が国もやっとの事でデジタル庁が創設され、また警察組織にはサイバー部隊が組織化された。
 これ迄もその種の情報部隊は存在していた筈だが、フェイクニュースのバラマキとか他国情報組織への侵入、所謂ハッキング等のバレれば外交問題にも発展しかねない行為へ踏み込んでいるのかどうか、怪しい。
 この世界には教科書で教わった様な "正義" は無さそうにも見える。
 "えげつない" ・・・ そんな行為、"お行儀の良い" 日本人が出来るのか。
 そんな気持ちもしていますが、果たして・・・

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