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20200923:”今は昔の映画” リマスターDVD/BD [気晴らし事]

 映画や音楽は "クラウドから降ってくる" のが今では主流の様だが、大昔の映画やTVドラマのDVD/BDの新聞一頁全紙面を使った広告も時々ある。
 自分は、広告を無視する流儀なのだが、こんなのに限っては良く眼を通す。

 名作ではあっても時代の流れで放映され無くなった洋画/邦画等、β/VHSビデオの時代からコレクションは豊富のつもりだが、ついこの間、
  "砂の器":1974年松竹/橋本プロ共同製作
   原作:松本清張
   監督:野村芳太郎
   出演:丹波哲郎、加藤剛、森田健作(=現・千葉県知事)

のデジタル・リマスター版DVD/BDが載っていた。

 "砂の器" は余りにもTVドラマ化去れ尽くされている清張モノだが、どういう訳か映画化作品である本編だけは観る機会が無かった。
 ¥2.8K-だったが、例のA-通販で見ると同じ版が¥1.8K-。
 だもんで、即発注。

 出演されている多くの役者さんが既に旅立ってしまっているが、デジタル・リマスター版だけあって、まぁ*2の画質で観る事が出来る。
 物語の背景にはハンセン氏病を病んだ父親とその息子の存在があるのだが、この病気に対する偏見がまだあった時代の映画化であり、筋書きは原作とは大きく乖離している箇所が幾つもあって、実は期待した程では無かった。
 が、今ではCGでしか復元出来ない "昭和の原風景" が垣間見る事も出来て、老生から観れば "ワープ感" は満たされた。

 自分としては、フジTV製作TVドラマ版(1977年):
   出演:仲代達矢/山本亘/田村正和等

の方が、原作に無い不要な膨らましが随所にあって "凡兆" だが、本筋の雰囲気を出している・・・って感じです。

ついでに:
 山本亘さんって、不思議な味わいを醸し出す役者さんだ。
 "新幹線大爆破" (東映)では故・高倉健さんに、"砂の器" では仲代達矢さんに次ぐ役柄で、主役では無いけど "奇妙な存在感" があるんだよねぇ・・・
 こう言う役者さん、今はあんまり・・・




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