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20230103:難問-”維持&管理”(SL&国立競技場) [雑感]

 全く関係の無い二つの物件が同じ難問を抱えている:
   ① SL,迫る引退ラッシュ
    - 岩手・九州で来年以降運行終了
    - 維持・保線コスト重荷
   ② 民営化後公費10億円も - 24年度から
    - 国立競技場、維持・管理で
   (日経紙:2022年12月28日朝刊第一面)

 SLが輸送列車としての運行使命を終了してはや半世紀・・・今や観光列車としての運行も、部品の調達&メンテ技術者確保のいずれもが困難を極め、そのコスト高は先行きの楽観を許さない・・・との暗~い記事だ。
 あの "SLやまぐち号" は、毎年の様にその運行風景がTVニュースで流されるのが定番だったが、今や運休中との事だ。 このSL列車は、くしくも昨年彼岸へ旅立った故・西村京太郎氏の遺作の中で十津川警部最後の事件舞台だった(故人へは申し訳無いが、やはり最盛期作品と比べるのは酷だ)。

 一方の国立競技場は、2024年度以降は民営化へと移行するが、22年度実績では競技会場としての収入が凡そ¥5.5億円に対して維持管理経費は¥18.5億円ほどで¥13億円ほどの赤字運営だったとの事だ。 そこで24年度以降は公費¥10億円を負担して民営化へ移行させる・・・とはスポーツ庁の構想らしい。
 個人的な感想に過ぎないが、自分はこの競技場は好きでは無い。
 と言うのも、設計者の構想が優先され過ぎていて、競技者目線の構造にはなっていない・・・と感じざるを得ないからだ。
 一例はフィールド競技の場合、午後は直射する日差しと屋根の影が競技者のゲーム俯瞰を邪魔するし、観客席の色づけがうるさ過ぎるからだ(と聴いている)。
 五輪&パラリン実行委員会でもカネにまつわる見にくい不祥事があって、折角の新・国立競技場も色褪せかの様な印象しか持ち得ないのが寂しい限りデス。

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