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20230311:諫早湾干拓堤防を観て [雑感]

 自分は当該者では無いので、誠に無責任な "見える化" に過ぎませんが
   "農業" を取るか、それとも "漁業" を守るか

の様な、あの永きにわたった諫早湾@長崎県’ "堤防開門/閉門" の争い
 それぞれが各所裁判所で認定判断されていて、"捻れた" 状態だったが、この度は最高裁が
   開門はダメ

と最終判断を下した。
 要すれば司法は、
   今後は干拓による農業優先

を選択した事になる。

ところで:
 今は昔、一度だけだがこの干拓堤防を観た事があった。
 余りの巨大さに驚いたと同時に、建造物としてはチコッとも "美しくない" としか感じ取れなかった事を想い出します。
 湾内への潮入りを遮断する為の鋼板が落下する様が "ギロチン" と称され、その "醜さ" を言い表していたが、今後、
   -農業者にとっての農地確保/漁業者にとっての漁場消失が
    どう経過していくのか、
   -それを行政がどう見守るのか、
   -それぞれのメリット/デメリットを司法が "責任" 持つのかどうか、

を自分の持てる時間の限り観察したい・・・そんな想いを持った司法判断でした。

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20230310:新たな四文字 ・・・ ”消滅世代” & ”通貨失政” [雑感]

 世情を言い表す新たな四文字がデビューした様です:

1.消滅世代
 明日であの東日本大震災発生から12年・・・と言う事は今12歳未満のお子さん等はこの大震災をリアル・タイムで知らない/遭遇していない訳だ。
 この未経験世代を
   東日本大震災の記憶 "消滅世代"

と称するらしい(NHKR1マイ朝:0700-0755)。

 大分前の事になるが "限界集落" とか "消滅町村" の類いは聴いた事あったが、"消滅世代" ・・・ 聴き慣れない四文字だけど、これからは増える一方に対して "経験世代" は減るばかりだ。
 今も支援を続ける人達の間ではこの事に大きな危機感を抱いていると言う。 単に僅かな支援金を寄付しただけで済ましている老生は恥ずかしい限りだ。

2.通貨失政
 ところで最近、もう一つの聴き慣れない四文字を知った:
   "通貨失政"
   (日経紙:2023年3月3日付け朝刊マーケット情報紙面)

 政府の財政&日銀の金融政策の10年以上続いている "失政" を指す用語との事だ。 ここでは何事も痛みを伴う業務改革/政策を先送りして我が国を貶めた失政を厳しく指摘している。

 どうやらこの国では、この種の新たな四文字誕生にはネタに困らないらしい・・・とすれば、何とも悲しい現実だとしか言いようが無いじゃないですか?

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20230309:ブリル・ビルディング・サウンド [気晴らし事]

 所謂 "オールディーズ" と呼ばれるポピュラー洋楽の中で特に50年代後半から60年代にかけてヒット連発していたものに
   ブリル・ビルディング・サウンド( "Brill Building Sound" )

があった( "ブリル" = ビルの所有者名)。
 米国NY州ブルックリン地区のこのビル内に小さな音楽事務所が寄せ合って居を構えていて、今に残っている楽曲の数々を産みだした事からこの名が付いている・・・まぁ、オールディーズ・ファンに限って知られた事だろうけど・・・但しビートルズ及びそのフォロワー系楽曲とは全く異なると言って良い程の違いはあるので好き嫌いはあるでしょう。

 驚いた事に3月1日’NHKR1’ラジオ深夜便-ポピュラー名曲アルバム(02:00-02:55)でこれの一部が紹介されていて、夢うつつながら聴いていた。
 中でも我が国に馴染み深いN.セダカ(歌)/H.グリーンフィールド(詞)が作詞作曲したヒットソング:
   間抜けなキューピット(歌:C.フランシス)
   恋の日記
   恋の片道切符・・・①
   おおキャロル!
   カレンダーガール

等々の一部が紹介され、当時を想い出したりしていた。 まぁ、そのうちに眠ってしまっていたのですが・・・

 特に①が1959年12月、(多分)TBSラジオが初放送したのを聴いて、こいつは流行るぞ・・・って感じ取ったところ、翌年1月央頃から大ヒットした事を、どういう訳か鮮明に覚えているのです。
 オリエンタル調メロディだったせいでしょう、"日本だけでのヒット" で、当時の多くの若手歌手がカバーしていました。 が、やはりご本人セダカ版が最高でしたネ。

ついでに:
 N.セダカ・・・懐かしさの余り、彼のオフィシャルWebを訪ねたら、今の今もお元気で活躍されている様です。
 さすがにお歳をめされたお顔立ちでしたが・・・私等東洋人に親和性の高いお顔・・・想い出しました、彼もトルコ系のお方でした。
 もう来日公演はないのかなぁ・・・

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20230308:お金だけ ”ばらまいても” ・・・赤ちゃんは増えない [ただの私見]

 去年生まれた赤ちゃん・・・初の80万人未達確実。 至近の年間出生速報値だ。
 国の推定では10年程を先取りする形で人口減が続いているとの事だ。 このままでは "日本は消滅" ・・・ あのE.マスク氏にさえ揶揄されている始末だ。

 子育て支援・・・勿論賛成だが、若い夫婦にお金をばらまくだけで赤ちゃんが増えるとは想えない。
 何よりもこの国に生まれ、安全安心の下で育てる環境が整い、家族共々の自己実現に希望が持てる国。 そしてそこに "誇り" を感じる事が出来る国・・・そうでなくては。

 これに近い環境を実現している町とか商社がTVで紹介されていたが、現実は何処の分野/何処の業種でもその多くを年寄りが経験によって仕切っていて、業務革新は遅々として進んでいない。 つまりは既得権を後生大事に守る事が優先され、これからの社会を担っていく世代を守り育てる事は言い訳だらけで後回し・・・これが悲しい現実では?

 価値観が多様化している今、未婚男子女子は増え続けるだろうし、お金をちらつかせて "産めよ増やせよ" ・・・ の考えでは限界があるだろうに。
 何とかならんのか・・・何とかならない。 これが今の日本だったら大変を過ぎる。 ホントなら、その最大の原因は、陳腐な言い方だと承知しているが "政治の貧困" に尽きるのではなかろうか。
 その証拠となるのかどうかについて迄は解りかねますが、総理大臣は
   少子化/子供対策に予算 "倍増"

って啖呵を切りながらも、国会で野党に攻められると
   先ずは数字ありきでは無く、やる事を決めてから

って言っちゃう。
 自ら数字先行で花火を打ち上げながら、実は "中身は何も考えていなかった" ・・・ って訳で、これを貧困政治と言わんで何と言うのか。
 老生はプン*2です。

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20230307:何故に今頃 ”新訳本” が?(一世紀近く前のミステリ) [ミステリ三昧]

 我が国のでは "源氏物語" とか、海外物では "イーリアス/オデッセイ" とか、この種の古典モノは "新訳" と言うか、"現代語訳+新解釈" 版が出版されると大変有り難い・・・と想うのが老生だけではあるまい。

それが・・・:
 最近は1930年代以降に大ヒットして我が国ではミステリの古典と位置づけられて久しいE.クイーンものの新訳版がいくつも出版されていて、それなりに評判(?)になっている・・・って "風の便り" に聴いた。
 それとなく入手して改めて読んでみると、
   -中学生時代に夢中になって読みふけっていた事

を今更ながら想い出し、犯人を覚えている事件では
   -こんな所に布石が・・・

って気がつくのも面白い。

が、一番有り難いのは
   -フォント・サイズが大きくなっている

事だ(新訳者のご苦労を差し置いて申し訳無いデス)。
 大昔のポケミスなんぞを引っ張り出してみると、そのフォント・サイズの何とまぁ小さい事と言ったら・・・最早読めない。
 成る程、今は昔、読んだ年代層を狙った新訳版なのか・・・って気がついた。

因みに:
 老生は寝っころながら読むので電子版読書は好みませんのデス。

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20230306:サクラ・・・あれこれ [雑感]

 このブログコーナーでも各所の "河津桜" 満開の投稿が沢山あってとても楽しい・・・感謝です。 何せこの冬は年寄りには特に寒く、かつ永かったので。 当方だけで無く、我が家のニャンも、周りの里山に住む地域保護ニャンも待ちに待った冬明け/サクラの到来・・・って訳です。

 全国、そして世界に拡がる "ソメイヨシノ" が一本の樹からのクローンだとは知っていたけど、早咲きで知られる河津桜はどうなんだろうか。 どうして早いのか・・・ネットで調べたら、大輪を咲かせるオオシマザクラと早咲きサクラのハイブリッドで栽培可能地域が広がって全国版になったとの事だ。 が、早咲きを促す遺伝子レベル迄の解釈はネットでは解らなかった。

 海外のサクラではポトマック川沿いの桜並木が超有名だが(← 残念ながら観た事ありません)、今では我が国各都市と友好を結んだ地域には大抵サクラ並木が整備されているそうだ。
 自分は、国内では "哲学堂公園"(@中野区)のサクラが好きだ。 川沿いサクラ・・・良い組み合わせだが、一方の国外ではベルリン市内、それもあの "壁の跡地" で咲き誇るサクラを観た時には感激モノだったか。

 我が地元の里山&その麓に拡がる桜並木は老齢化が進んで観るのが可哀想な気がするが、一本だけやけに早く咲く若木があって、それを観てケータイ写真で保存し毎年版を観比べています。

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20230305:85% [雑感]

 成人に至っていない "聴覚障害者" の生涯収得額は
   所謂 "健常者" のそれの "85%"

に過ぎない・・・つい先日下された裁判の結果だ。

 このニュースを知って老生は酷く驚いた。
 現在、そしてこれからは更にICTが極度に発展し実用化されている/いく時代環境の中で、聴覚障害の有無に依らない社会的に価値のある仕事や業務形態はそこら中にある。
 身近な例では、DX展開で必須となる様な超多量データ解析者等は、我が国に於いて "すら" 平凡な健常者よりも "桁違い" の収入を得られる・・・そんな時代だ。 彼等彼女等の能力はICT能力そのものであり、聴覚障害の有無に依らない。

なのに・・・:
 ▲15%の定量的な根拠説明は無く、どうしてそう決めつけるのか無責任だ。
 司法の世界では障害者差別の意識が "しぶとく" 生き残っている事を如実に示した判決としか老生には想えませんでした。

そう言えば:
 特段に重要な事件等の裁判記録が跡形も無く廃棄処分される・・・裁判所の文書保管のずさんさが暴かれた報道があったけど、この世界に住み着く人達は ICT の流れに最も遅れているのかも知れない・・・残念です。

ついでに:
 AIが将来奪い取る可能性の高い業務の中に、過去の判例事例等に囚われる司法関連のが結構沢山があるとの見方がある事から、この "85%判決" を知って一日も早くそうなる事を願う様になった者です。

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20230304:連載終了( ”ふりさけ見れば” ) [雑感]

 今は流行っているとは想えない新聞連載小説 ・・・ 500回を優に超える歴史モノが2月28日を以て終了した:
   安部龍太郎:"ふりさけ見れば"
   画:西 のぼる
   (日経紙朝刊文化紙面)

 自分は日本史にも中国史にも疎い浅学もいいとこだが、題名が "検討氏" では無く本物の "遣唐使" として唐に渡って帰国する事の無かった "阿倍仲麻呂" の詠んだ歌に因んでいる事程度は知っている。
 "吉備真備" をも主人公としたダブル・キャストで、"魏国史"、乃至は "魏略" の中の "倭国" についての記述を閲覧して、そこに記しているとされた "日本国の成り立ち" を確認するミステリアスな話(?)を主軸として、玄宗皇帝時代に起こった多くの事件を絡めている。
 史実と創作の混じり合いがどの様なのかは自分には知る由も無いが、こんなに長い連載物を最初から最後まで読み切ったのは "新吾十番勝負"(原作:川口松太郎)以来かも。
 十二分に楽しめました。
 惜しむらくは "安禄山の乱" 以降の話の進展が忙し過ぎて、史実を知らないからでしょうが、読むのに "息切れ" した事でしょうか。

ついでに:
 仲麻呂が唐王朝の中で立身出世し、歴代王朝秘史を修めた府を治める役職に登りつめた折、魏略第38巻(?)だったかを "盗み読み" したところ、邪馬台国や大和朝廷と想われる国情が記されていた・・・この物語のホット・スポットだったと想うが、実は・・・って "どんでん返し" があったりした往時の俊英等の活躍を描くのが作者の狙いだったのかも・・・デス。

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20230303:私は心配する ( 重工業の行く末 ) [ただの私見]

 どの様な技術革新があっても国家の物理的な核心的基盤は "重工業" による賜だ。
 その名を企業名とした三菱&川崎、及びIHIの三社が我が国の3大重工業社とされているが、最近は昔と違って "振るわない"。
 最近は特段に三菱重工業社のそれが目立つ。
 つまりは、
   1:中型ジェット旅客機開発撤退・・・①
   2:H3ロケット打ち上げ繰り延べ・・・②
   3:長崎造船所における船舶建造中ガス爆発事故・・・③

等々の様なネガティブ、あるいはそうと解され得るニュースを観聴きする度に何か、いやぁ~な気分に襲われる( 思いあまって①と②については拙いブログ投稿を致しました )。
 ICTに繋がるあらゆるハイテク産業の重要性は勿論だが、重工業が支える基盤、所謂インフラ・ストラクチャーの整備・保全があってこその産業だ。
 それだけに重工業社にかっての "元気さ" が見えない様な気がするのは老生の様な昔を知る年寄りだけの錯覚なら良いのだが・・・

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20230302:伊藤絹子さん逝く(服装モデル元祖) [故人を悼む]

 2月14日に逝去(訃報:23日)。 享年90歳。

 今ではこの方を知る人は少ないと想われる。
 我が国の洋装モデル元祖と言っても決して言い過ぎでは無い方だ。
 何と言っても
   1953年開催のミスユニバース世界大会 "第3位"

を射止め、その "八頭身" スタイルが戦後日本人のコンプレックスをチコッとだけ解消させてくれたのだ。
 何しろ戦後10年も経っていない時代で、大方の日本人は貧弱な体躯だったからなぁ・・・老生は良く覚えているのです。
 その後のしばらくの間は芸能活動もされていたに記憶しているが、外交官と結婚されて引退された様だった。
 懸命なご判断だったに想う者です。
 黙祷。

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20230301:一升瓶 [日本酒]

 老生には日本酒向け大瓶として馴染み深いが、一般的には
   - "日本酒離れ"による需要減
   - コロナ禍による "飲食店経営自粛" に伴う需要減
   - 家屋 "矮小化" による家庭用としては過大サイズ

等々を背景として市場は縮小傾向が続いているそうだ:
   日本酒一升瓶離れの一途
    -10年で出荷半減
    -コロナ 業務用需要が低迷
   (2023年2月20日付け日経紙夕刊第一面トップ)

 メートル法に変わった現時点でもこの大型瓶は日本独特の仕様を誇り、"一升瓶" と呼称されている。 "1.8L瓶" とは普通言わない。
 最近は2L紙パック詰め日本酒も目立つが、一升瓶は回収システムも構築されていて立派なリターナブル容器だ。 が、何せ今の一般家庭ではサイズが大き過ぎるって感じだ。
 加えて、品質の高い多種多様な日本酒が出回っている現在、それらを比較しながら味わうとか、肴と併せて、或いは逆にその時のお酒に合わせて肴を選ぶ・・・量よりもそんな飲み方を好む人が増えてきている事もある。

 確かに・・・我が家でも一升瓶詰は無くなりました。
 4合瓶モノが主流となっているけど、むしろ2合瓶程度で多品種を楽しみたい・・・そんな飲み方に変わってきています。
 沢山飲んで "へべれけ" になって・・・何てこと、出来無いお年頃の後期高齢者ですしなぁ。

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