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20231110:”4位” へ下がったと騒ぐ前に・・・ [雑感]

 日本の名目GDP(国内総生産)が本年中にドイツに抜かれて "4位" へ転落する(国際通貨基金予測)・・・って、日経紙なんかでは大騒ぎ(?)している(2023年10月25日付け朝刊第一面等々)。

 背景にあるのは
   日本経済の長期にわたる "低迷"・・・①

に違い無い筈だけど、
   $換算値
   超円安
   ドイツの超高インフレ率=6.5%(10月30日現在&前年同月対比)

の影響が直近かつ直接的要因と記事にはあった。

だが:
 赤字国債を大量印刷し、デフレからインフレ・モードへ変わりつつあるのに相も変わらない超緩和金融政策を採っていれば経済学を学ばなかった老生だって米国市場との対比で
   円安がドン*2進んでいく

事くらい直ぐに解る。 "$換算&円安" である限り日本のGDPはドンドン↓方向に向く筈だ。 "賭け" てもいい。

だが・・・:
 我が国では "まともな政治" が行われていないからして、無理して3位だ、4位だと騒ぐ前に、
   - "先進国面" して "見栄" 張るよりも、
   - "分にあった財政&金融政策" で地道な経済運営

した方が "茹で蛙" にならずに済むんじゃ無いかえ?
 老生はかように想うのデス。

因みに:
 つい先日に総理大臣が明かした経済政策・・・日経紙が第一面の署名囲み記事で、実らなかった超緩和金融政策と共に、これでは "日本が甦る筈も無い" 様な憤慨が掲載されていた。
 この金融政策は、結局のところは "ゾンビ企業" の市場からの退場/"新規産業" の育成の妨げにしかならなかった。
 皮肉な事には、同紙文化紙面の今月からの "私の履歴書" は、その超緩和金融政策を採り続けてきた張本人であるところの前・日銀総裁の "自慢話" が掲載されているのだ。
 ドイツ語の良く出来た言い回しに
   Eigenlob stinkt(自慢話は鼻持ちならない)

ってのがある。 文化紙面担当記者は、"売り" である筈の第一面担当部署なんぞは気にもとめない様ですぜ。

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20231109:対岸の火事 or 他山の石 [ただの私見]

 最近の "ドタバタ" を観聴きしていると、我が国の政治家はどうかしちまっている・・・そんな感じしか受けない(まぁ、今に始まった事では無いかも知れん?)。

 "増税クソメガネ" と揶揄された総理大臣は "減税&給付" を言い出し、"バラマキ" 財政を始め様としている。
 こんな時には "一年前の英国" を想い出そう。
 当時のトラス首相は大規模減税等裏付けの無い放漫経済政策を打ち上げ、市場の "トリプル安"(ポンド安・金利上昇・株安)を招いて僅か45日間で退陣に追い込まれた。

 既に我が国においても、"超円安+国債長期物金利上昇" に襲われていて、今後 "株価がどうなるのか" 予断は許されない。
 これを "対岸の火事" と眺めているだけとするか、"他山の石" と見て金融&財政を立て直すかが我が国の将来を決定づけるのではなかろうか・・・との指摘記事を "深読み" すると、所得減税にも給付にも恩恵を受けそうに無い我が家から見ればだが、この国は最早絶望的かもだ。

 以上は、以下を参考文献としました:
   "金融・財政正常化へ立ち上がれ"
   出自:日経紙2023年10月28日付け朝刊マーケット総合紙面
     (連載コラム:"大機・小機" 記事。署名=無垢)

 最近に無い "尤もな指摘" でしたな。
 日経紙にこんなまともな記事が載るとは・・・真面目に呼んでいたら、"危機かつ鬼気" 迫る感じもしたデス。

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20231108:犬塚 弘さん逝く(クレージーキャッツ) [故人を悼む]

 訃報:2023年10月27日。 享年94歳。

 "ハナ肇とクレージーキャッツ" メンバーの中で "最期の旅立ち" だった。
 このメンバーはTV番組で多くの "ドタバタ" コメディ を演じていたが、どっこい、誰でも担当楽器の腕前は一流を越えていて、"とても惜しい" ・・・ って最盛期にはよく指摘されていた事を想い出します。
 故人はベース・マンでしたね。

 俳優としても無責任シリーズでの "おとぼけ" とは違った真面な人間表現者として成功を収めていた・・・とは、どの訃報記事にも記載されていた程だ。
 自分は
   稲垣吾郎’金田一シリーズ:悪魔の手鞠唄(フジTVドラマ)

で演じた医師役を懐かしく想い出します。
 黙祷。

因みに:
 故・ハナ肇さんや故・谷啓さんはBSTVで繰り返して放送される
   故・古谷一行’金田一シリーズ

での相方警部補役で今以てお目にかかる事が出来ます。

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20231107:W杯1&2位には国内プレー選手が大勢(ラグビー) [ラグビー]

 何時だったか、スポーツ紙ネットニュースを観て驚いた。
 先に終わったラグビーW杯2023フランス大会で決勝戦に出場した南アフリカ&ニュージーランド代表チームに登録された選手の中から都合13名がこの12月から開幕する日本ラグビー’リーグワンに出場するとあった(日刊スポーツ紙ネットニュース)。

 NZLからはB.バレットを始め都合6名が、RSAからはF.デクラークを始め7名が参加するそうだ。 その誰もが30回以上のキャップ数を数える名選手ばかりで、観戦マニアの老生から観れば質の高い試合運びを "堪能" 出来るだろうと今から待ち遠しい。

 が、13名分の若手日本人選手の出場機会が減る事で、日本ラグビーの水準↑を考えたら歓迎一色ってのは些かどうか・・・って意見もある。
 悩ましいところだ。

 "リーグワン" は南半球ラグビーから観ればシーズンオフ期間の開催なので来日選手等にとっては、筋肉維持やマネー稼ぎ等々、いろんな面で好都合だ。
 彼等が全力を出し切る事は "無い" にしても、世界基準のラグビーの片鱗を身を以て体験出来る貴重なシーズンと捉えて、実り多い事を期待したい。
 何事も "井の中の蛙" では世界に通用しないからね。

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20231106:1~4位が決定(ラグビーW杯2023フランス大会) [ラグビー]

 一週間程も前の事なので新鮮みが無くなってしまいましたが・・・

3位決定戦:
 27日(日本時間28日)に行われたが、
   イングランド vs. アルゼンチン:26 vs. 23

で、ENG3位、ARG4位と決定した。
 スコアが示すとおり、僅差でENGが勝利したが、逆転された時間帯もあって、キック力の正確さで逃げ切った・・・そんな感じの試合だった。
 老生は正直に言ってENGがここまで奮戦するとは想わなかったがなぁ・・・

 我が日本代表は第一ステージD組でこの2者に負けたのだが、結果として相手は3位&4位の実力の持ち主だった訳で、
   まっ、無理ないか

・・・って事に、とりあえずはしておこう。

 さても*2、FIFAサッカーW杯2022カタール大会の優勝国であったARG。 サッカーに限らずにラグビーも強かった。
 遠からずチャンプをもぎ取る可能性すらありそうだ・・・ぞ?

続いて決勝戦:
 28日(日本時間29日)に行われ、
   南アフリカ vs. ニュージーランド:12 vs. 11

で、RSA1位(しかも2連覇)、NZL2位と決定した。
 NZLは前半途中にして棄権タックル処分で一名の退場者を出し、以降は14名でのプレーを強いられたのが惜しかったか。 この退場者は試合終了を遠くから見守るだけだけだったのが印象に残る。 人生で忘れる事の出来ない "悔い" となるに違い無い。 心中察して余りある。
 尤も後半の央からRSAからも一名がシンビンを喰らっていたので終盤は14名同士の闘いだった。

 RSAはノックアウト・ステージ3試合を全て最少点差で勝ち切ってW杯4度目の最多優勝国となり、世界ランキング1位の座を明け渡す事は無く、最強チームだった。

こう観てくるとやっぱし・・・:
 ラグビーは、
   素早い展開力 + 強い接触プレー力 + 正確なキック力

のどれもがモノ言う競技で、オセアニアを含めた南半球勢の躍進が続く事を考慮すると・・・我が日本代表がベスト8へ辿り着くに路は易しくは無いと感じた。
 ベスト4を狙う・・・高い目標をかざすのは良いけど、それよりも足下で先ずは "世界ランキング10位" を "定席" とすべきだ・・・今W杯の素人なりの総括です(言うのは簡単です・・・解ってますともっ!)。


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20231105:納得(交通事故:被害者信号無視-加害者無罪) [雑感]

 10月27日に下された
   赤信号無視直進バイクに衝突した右折車運転手に無罪判決(福岡地裁)

は、老生には十分に "納得" 出来るものだった。
 報道によれば、2021年10月午後7時前後、古賀市(@福岡県)で赤信号を無視して強引に交差点に直進してきたバイクに右折車が衝突してに怪我を負わせる事故が起こった。
 自動車運転手である男性被告は、自動車運転処罰法違反(過失致傷)等に問われたが、地裁は "無罪"(求刑・罰金¥10万円)を言い渡したのだ。
 バイクは赤信号を無視して交差点に進入していたが、男性被告は
   見通しが困難だったのに、安全を十分に確認しなかった

として訴えられたのだったのだが、弁護側は
   赤信号を無視して交差点に進入してくるバイクを予測する義務はない。

と反論し、"正論" が通った事になった。

 バイク運転者にはチコッとは気の毒に想う部分はあっても、老生には十二分に納得出来る判決だ。
 と言うのも、これから電動キックボード乗り手の信号無視横断とかルール無視車線変更等々が頻繁に起こるに違い無い。
 同根/類似事故の判例になって欲しいもんだ・・・って切実に想うからデス。

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20231104:”上級国民” に罰金1.5億円 [雑感]

 あの悲惨な事故から早くも4.5年が経過していた。
 2019年4月に旧通産省・工業技術院の元院長・飯塚幸三受刑者(92歳)が起こした池袋(豊島区@東京都)での "自動車暴走事故" の事だ・・・って言うよりも、"自動車暴走殺人事件" と言った方が正確の様だ・・・実に不条理極まる事件だった。

刑事裁判では:
 飯塚受刑者は自動車自体の欠陥を理由に無罪を主張していたが、その根拠は無く、最終的には "ブレーキ/アクセル踏み間違い" を認め、2021年9月に禁錮5年の実刑判決(東京地裁)が確定し、現在受刑中だ。
 禁固刑とは、監獄に収容はするが、獄外労働はさせずに閉じ込めるだけの刑罰なので、まさしく "幽閉" の身だ。
 が、母親娘の二人を死に至らしめ、更に多くの人に傷害を加えたにしては "たったの5年"・・・だ。 こんな甘い判決が下る日本って国は、何てまぁ寛容に満ちた国なんだろう・・・と想わずにいられない。

一方の民事裁判では:
 標題通りの賠償命令が下された(東京地裁。10月27日)。
 多額の賠償額と想われるかも知れないが、被告の事故当時及びその後の主張は責任逃ればかりで反省も謝罪も無く、SNSでは "上級国民(*1) の特権" とも指摘されていた。
 今回の民事裁判における被告側弁論を伝える情報からも反省は見られ無い事から不服控訴する可能性が残っている。
 その場合、被告は高齢なので結着が着く前に死去した場合、法律上は被告相続人が告訴を受ける義務が原則としてある様だが、どうなるかは実のところ解らない。
 被害遺族の方の苦悩はこれからも続き、容易に消えるモノでは無かろう。 老生は何の縁もゆかりも無いが、飯塚受刑者等には "怒り" と "憎しみ" しか感じ得ない。

因みに:
 地裁判決が確定された時は、賠償金は保険会社の方が支払う事になるそうで、実のところ標題通りに受刑者自体の資財からの支払にはならない様で、これにも不条理と感じる。
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(*1):旧通産省・工業技術院は、現在は経済産業省が実質的に所管する(独)産業技術総合研究所(@つくば市)に引き継がれている研究開発機関で、我が国の科学技術の根底とその産業技術化を担当する基幹組織の一翼を担っていた。
 その行政トップに相当する職を担った事から "上級国民" と揶揄された訳だ。 勿論それに相応しい人材もいた/いるに違い無いが、飯塚受刑者は自己保身だけの例外に過ぎなかった様だ・・・としか想えない。

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20231103:車輪の下 [雑感]

 2023年7月25日付け日経紙の広告:
   車輪の下。
   日々、重圧を受け続けるアスファルト舗装。
   疲弊したこのインフラを、ニチレキはどう救うのか。

とのキャプションの背景に、クルマのタイヤに踏まれ続けているアスファルト舗装路を強調した写真。
 これが "2023年日経広告大賞" を勝ち取ったらしい(日経紙:2023年10月25日付け朝刊特集紙面)。
 因みに、ニチレキ社とは道路等の舗装材料製造販売を主事業とする企業との事だ(勿論、全く知らない存在だ)。

この広告を見た瞬間・・・:
 今は昔、
   H.ヘッセ:車輪の下( "Unterm Rad" )・・・①

(の訳本(高橋健二版))が老生高校時代の必須読本の一冊だった事を想い出したのだった。
 なまじっか優秀な成績を収めたばかりに周囲の人々からの期待を一身に背負わされた少年が、その重荷に心を踏み潰されていく過程を描いた長編小説で、ヘッセ自身の自伝とされている。
 周りの期待を重荷と感じる心は正に "車輪の下で押しつぶされていく" そのものだ。 老生だとて、高校生時代は "感じやすい" 時期だったからして、"重い記憶" として残っている。

 今の時代に①を読み込む若者がいるとは想えない耄碌老生には、この広告原稿作成者に限りない "共感" を抱いたのでした。
 その成果/効果が広告大賞と言う形で結実した事に "知的な" 感覚世界が未だ存在している・・・って、チコッと安心した次第デス(しょむ無い "偏見" に過ぎませんがね)。

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20231102:”絹仕立て” で ”貧乏人助け” [雑感]

 最近のTV画面の解像度は半端じゃない。
 4Kでも、8Kなら尚更なんだろうが、スーツとかの服装なんか、"吊し" か "仕立て" か、"絹仕込み かどうか、何かも直ぐに解る。

例えば・・・:
 現下の国会開催演説で登壇する議員先生方の服装も例外では無い。
 総理大臣とか世耕議員(参議院自民党幹事長)の "品良く底光り" するスーツは明らかに絹仕立ての "超高級" 版だ(中身もそうなのかどうかは老生は知らないけどね)。
 その身なりで、諸物価高騰に苦しむ私等貧乏人を "どう助けるか" 議論している・・・ "おかしな感じ" しかしなかったデスよ。

それに加えて:
 政治評論家/解説者、諸々の専門家諸氏の服装も番組MC諸兄も皆さんご立派な服装で羨ましい限りだ。
 全部自前調達で、まさか番組からの提供ではあるまい。 ご立派なお話が出来る程に豊かな訳だ・・・か?

ついでに:
 男性気象予報士のスーツには "並み品" が多い様に見受けられるのは "自覚" している証拠ですかね。

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20231101:”不味い” こそは禁止用語だ [ただの私見]

 昨日版の続きの様なブログですが、特に行政トップがどこか他所の料理を "不味い" とか "貧乏臭い" ・・・等とは、たとえ本音だとしても決して口にしてはいけない用語だ。

 "ソウル・フード" ・・・ って言い方がある様に、食べ物の善し悪し/好き嫌い/旨い不味いは個人それぞれの生活環境、大袈裟に言ってしまえば "生き様/活きている風土" で決まる訳で、他人があれこれ言う事では無いからだ。

 その "タブー破り" を秋田県知事がやらかした。
 佐竹知事は先月23日に地元市内で開かれた
   秋田の未来を創る協議会

の設立会議記念講演で、過去に全国知事会議で訪れた四国地方の料理について
   メイン・ディッシュが "じゃこ天"・・・①。
   "貧乏くさい"・・・②。
   "秋田程" うまいものがある所はない・・・③。
   四国なんかもう大変。 "酒もうまくない"・・・④

と発言したそうだ。

 この講演は "私人" としてでは無く、明らかに "公人" としての発言だ。 とすれば、地方自治体行政トップのそれとしては "品位" が全く感じられない。 四国に対しては "無礼" そのものだ。
 秋田県民の皆様方はこんな人を選んでいたのか・・・なんて想わざるを得ない程に酷い話だ。

 ①の何処が悪い(*1)。
 ②ご所望されていたらしいステーキだけが料理では無い。
 ③は "井の中の蛙" で、世間知らずの "想い上がり" に過ぎない。
 ④は個人の感想に過ぎ無い。

・・・って訳で、公人としての発言としては品位も品性も無さ過ぎる。

 老生は、現役の頃に地元の国立&県立大学に何回か尋ねた事があって秋田県には "好感" を抱いていた。
 それが、このところ "熊被害" がダントツに大きいとして秋田県の状況が報じられている事から、何か貢献出来る事は無いかと "ふるさと納税" ウェブサイトなんぞを見ていたのだが、もう "止めた"。
 このお粗末極まる公人発言で、
   所詮しょっぱい味しか解らん東北人・・・

って事にならない様に願うばかりだ。
 公人の "ゆるフン"(*2) は許されない。
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(*1):因みに開催地であった愛媛県の広報によれば、全国知事会夕食会で "じゃこ天" を供した事実は "無い" そうだ。
(*2):同知事は一年前に地元特産とされる "比内鶏" を "硬いだけ"・・・って言いのけ、"言い訳" 会見に追い込まれていたそうだ。
 "旨い不味い" は個人の問題だけど、あの噛み締めた後に滲じみ出てくる "旨み" が解らないとは、もういいお歳の筈なのに "お気の毒な舌" の持ち主だとしか言い様が無い。

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