SSブログ

20220520:がっかり(40年間近く東レUL-規格不正事件) [雑感]

 素材メーカーに勤めていた老生から観れば、東レと言えば繊維のみならずに飛び抜けた機能性素材設計技術を持ち合わせている超ハイテク企業のイメージしか持ち合わせていなかった。
 それが事もあろうに樹脂の "難燃性" を認証する最も権威ある民間UL-規格(@USA)の認証取得に遅くとも1980年代央頃から "替え玉" 検査をして誤魔化していた事が発覚し、この度の経営トップ減給処分となった:
   東レ、社長ら減給処分
    -樹脂製品の認証不正で
   (日経紙:2022年5月14日付け朝刊ビジネス面)

 実に情けない。
 本来あってはならない事ではあるが、これ迄は、言っちゃぁ何だがそこらの二番手とか三番手企業の "仕様誤魔化し" は随分と報道されてきた。
 が、今回の東レ’UL-不正は我が国を代表する企業のそれだ。

 何とも残念だ。
 想い起こせばの話だが、老生が現役の時代、東レ指定仕様を苦心の末に達成した機能性樹脂を提供した時、
   無理とは内心思っていたけど、よく開発出来ましたねぇ・・・

と "褒められた" 事があった。
 それ程、仕様/規格には厳格な取り組みをしていた企業だと信じていたのだが、40年以上前からと言うから、当方の勝手な勘違い過ぎなかった・・・って事だろうか。
 とすれば、"がっかり感" しかない。

共通テーマ:日記・雑感