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20220709:資源国は現代の王様/非資源国は現代の奴隷 [雑感]

 エネルギーを含むあらゆる資源を地面の下に蓄えている国・・・資源国は今や王者の如く振る舞う。 そして大袈裟に言えば、その同盟国は家来の様な存在だし、第三国は腫れ物に触る様に傅く奴隷みたいな存在だ。

 原油産地を観ればしかり。 天然ガスを観ればまたしかり。 貴金属・希少金属・残量少ない鉱物資源であってもしかりだ。
 最近は三大穀物の様な基幹作物生産国をも資源国と言えそうだ。

 不思議な事に、これら資源国の多くが強権もしくは覇権国家でもある。 つまりは、左程の販売努力無しでもマネーが稼げるから、その権利を独占して国を支配する権力者が現れる事になるのだろう。

さて:
 "サハリン2" には、我が国は大手商社が国策に沿って投資し、採掘天然ガス取得権益を有していたが、この度の露国による一方的な強制的国有化によって、その権益が守られるかどうか、風前の灯火にある様だ。
 今やこの国には法に基づいた秩序を守る意思は無い様だとしか観えない

ところで:
 我が国の資源戦略は常にと言って良い程にこの種の "ちゃぶ台返し" リスクがつきまとっている。
 自分の世代には、イラン革命に伴う
   "IJPC"
   (イラン-日本石油化学コンビナート建設整備)プロジェクト

の混乱を忘れる事は出来無い。
 今似たそれがサハリンを舞台にして起ころうとしている・・・そういう歴史認識が必要だ。

 この認識があれば、目先に目が眩らんで、EVをお隣大陸国家から輸入してデリバーリーに使い、脱炭素に向かう・・・なんぞとノーテンキな事言っているところが現れたりはしない。 輸出側がそこで得られた技術と利益を軍備増強に振り向け、極東有事が起こり得る・・・そういうリスクに思い巡らす事も出来る筈なんだが・・・
 所詮は当期利益を追うのに精一杯で、先を見通す事は出来ないのだろう。 そこを補うのが官僚の役割の筈だと想うのだが・・・老生のしょむ無い想いって言うか、歯ぎしりに過ぎ無いのだが。
 あぁ ・・・ 絶望!(溜息)
 日本って、かわいそ・・・(?)

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