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20220723:これ程の裁判官がいたっ!(東電株主訴訟) [雑感]

 "3.11" 東電福島第一原発災害 "事件" における当時の経営責任を問うた民事裁判において、超巨額の賠償判決(凡そ¥13兆円)が下った(2022年7月13日@東京地裁)。

 国の機関が下した "地震予測長期評価に基づく津波予想"(2002年)を全面的に認め、旧経営陣の経営責任を糾弾して東電本体へ多大な損害を与えたとした判決だった。 本来は現経営陣が訴訟するのが筋だが、それをしなかった事から株主代表が訴訟していた裁判だった。

 今回の判決の結果、民事系裁判では
   国の責任は問わずに、東電側の全面的責任

の流れが確定したとの見方が定着したとの事だ(日経紙:2022年7月14日付け朝刊第一&第三面)。

 一方の同趣旨の刑事責任を問う裁判では、旧経営陣の無罪が最高裁判決で確定(6月)されていた。 と言う事は、民事訴訟では逆転判決が下された訳で、司法についての知識に乏しい自分には驚きだ。
 当該裁判長は現地視察も行っていて、一般の裁判事情とは大分乖離があった様で、国への忖度無しに、被災状況を肌で感じ取った裁判官等の判決なのだろう・・・そう想わざるを得ない。
 原告側は当然の事として控訴となるだろうが、果たして・・・

ところで:
 旧経営陣のトップであった勝俣(かつまた)会長は産業界では "勝俣五兄弟" の一人として知られていたが、晩節を汚してしまう事になり、勝俣家の "名声" を落とす事となった。 分をわきまえない失礼な言い方で申し訳ないが、ご高齢なだけにご存命中の名誉回復の機会は乏しいのかも。

それにしても:
 国策に沿った公的法人と言えども、その国民に対する安全確保義務/責任は際限なく重い事をトップは心して欲しいものでありまする。

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