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20220718:”非寛容” の世界を生き延びる [雑感]

 民主主義国家では利益の追求し過ぎによる資本主義の劣化から格差が拡大し、上昇組、即ち勝ち組と、落ちこぼれ組、即ち負け組の間の亀裂拡大が非寛容社会を形成してきている・・・とはお偉い社会学者の解説を聴く迄も無い。 一方の強権国家とか覇権国家と指摘されている非民主義国家では主権側以外の存在が許されず、これも非寛容の社会だ。

と言う事は・・・:
 民主主義社会では、何か事を起こせば必ずそれに反対する派がいて、"二分" が起こる。 従って最善手は、耳障り良い事を良いながらも実際は "何もしない" で、波風を起こさない事だ

と想うのも・・・:
 "何でも全力でやろう" としていた政治家が表舞台の主役を降ろされる事態になったとの外電から。
 即ち、コロナ禍の下で国民へ強制的な自粛要請をしながら自らはワインパーティに参加していたとか、性的スキャンダルを抱える仲間を自党要職に就かせる等から自らが任命した閣僚からも信頼を失なったとしてB.ジョンソン首相@英国が辞任に追い込まれた(7日)。

 某TV番組で "民主主義が正しく機能している" ・・・ と解説した政治評論家がいたが、この説に些かの違和感を覚えたのは時代感覚に乏しくなった老生だけかもしれない。

 と言うのも、ジョンソン首相は
   -EUからの離脱
   -当時は安全性&実績が高度には確認されていたとは言い難い
    新型コロナワクチン大規模接種の強行
   -露国ウクライナ侵略対応

等々で西側諸国の何処よりも迅速に行動した政治家だったからだ。
 これだけの政治成果を追い求め行動した政治家とて、今や英国民は許容しない・・・そういう時代なのかって感じた次第です。

 彼が我が国を訪れた時、少年相手にラグビーに興じたのだが、楕円球を手に抱えるやタックル或いはブロックしようとした少年選手を本気モードでなぎ倒してトライする様を観、その後でその相手をした少年選手をねぎらう姿を観た時、この方は何事にも手を抜かない性格の持ち主だと自分には映ったのです。 でもって、多分、ワインパーティーも全力で楽しんだ・・・のかも。

 その点、我が国は "何もしないと言う最善手" の使い手を行政トップに抱いているせいか、
   -先の参院選も勝利を収め、
   -超巨大な赤字国債を抱えながらも財政規律を進めず、
   -金融緩和に固執して飛び抜けた円弱に陥っていても

政治の世界では何事も無風の様にしか見えない。
 まるで世界の流れの外側で安穏としているしか、老生には見えない・・・これもチコッと言い過ぎで、老生だけならいいんだがな。

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