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20220710:”PLAN75” って言われても・・・ [雑感]

 75歳になると、自分の意思で "死" を選べる権利&制度・・・凄いね。
 尊厳死に関わる公正証書ってのがあるけど、この制度では公証人の世話にならずとも役所に専用窓口があって、そこに出向いて "死" を選べば確か¥10万円だったかの報奨金(?)も貰える。
 役所に行く勇気が無ければ、専用のコールセンターへ電話をかければ良い。 親切なお姉様が誘う様に丁寧に説明してくれる。
 要すれば、"用の終わった高齢者" に向けた終着駅に向う "至れり尽くせり" の制度らしい。 葬儀とか遺品整理も行政側はしっかりと民間に業務委託していて、本人が煩う事は何も無い。

 話題の映画では、主役の倍賞千恵子さん演ずるお婆様が当初迷いつつ死を選ぶものの、紆余曲折を経た後に "立ち直って" 生き続け様とする(?)エンディングは、まぁ、映画としては良しとする他は無い。 例え同世代であっても、また映画の話であっても倍賞千恵子さんが旅だったら辛いモノがある・・・老生はそういう世代の一人でありまする。

が・・・:
 冷静に考えれば、雇って貰える働き口は既に無いし、これから見つかる筈も無い。 僅かばかりの年金でどうやって生き延びていくのか・・・当該年代層の自分からこの映画を観ると
   "無責任な終り方"
にしか見えない。

 "人生100年" って気軽に言うけど、現役退いてからの余生が倍になれば "必要経費も倍" になる。 不足する年金を満たすだけの預貯金は普通の人にはチコッと無理筋って言うもんだ。
 PLAN75・・・原作者側&映画制作者側は "問題提起" する事で "自己満足" に浸れるのだろうけど、実はどこにも解決口が無い事が解っている我ら当該年代層から観れば
   "何だよ"
・・・って感じしか湧かないのデス。

それに加えて:
 この映画で国が解決へ動く筈も無い。
 厚生労働省あたりは、むしろ "PLAN70" 辺りを考え始めるかも・・・あは

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