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20200225:”正しく怖がる” には ”正しい情報” が・・・(新型肺炎) [ただの私見]

 “長文” ご留意下さい。
 些か “うんざり感” がありますが、またしても “新型肺炎” に関するブログになり、恐縮です。

 例のクルーズ船からの
   ① “潜伏期間克服+PCR陰性” の乗客の下船が一段落し(2月18~21日)
一方では
   ② “経路不明” 感染者が全国で発見され始めた現在、
明らかに感染フェイズが ↑ している。

①については:
 既に投稿済みだが(*1)
   ”PCR陰性は非感染を保証している訳ではない”。

 検査直近に感染した場合、PCR陰性となる可能性が充分に残るのだ。
 実際、周到な米国では自国民を “回収” しても更に2週間隔離して発症の有無を厳しく確認する対応だ。
 一方で我が国の場合、冷たい言い様で誠に申し訳ないが、下船/”解放” された方々が静養期間中に “PCR陽性へ転じる可能性” を否定出来無い(*2) ので、無事にお過ごし出来る事を願うばかりだ。

②については:
 絶対数の足りない医療施設の混乱を避ける為に、厚生労働省は “受診目安” を示し、”不要不急” な会合を回避する様に国民へ呼びかけているが、その曖昧な設定・言葉遣いに批判が多い上、”強制力は無い” に等しく、ひたすら国民及びイベント主催団体等の “忖度” を期待しているに過ぎない。

つまりは:
 感染拡大に対しては政治責任を伴う積極的な “超法規的” 施策には踏み込んでいない・・・と指摘するニュース解説者もいたが、同感だ。
 まぁ、何人も続く閣僚やご自身の不祥事に対して任命責任とか説明責任があるとは雄弁にお語りになされるが、何一つ実行されていない今の政府トップには “この事件解決は・・・” って心配だらけな事は、残念ながら否定出来ない。

折しも:
 “地元開催新年会等は不要不急なイベントでは無い” と判断したのだろう、全閣僚がメンバーである “新型コロナウイルス感染症対策本部” 会合に閣僚3名:
   - 小泉環境相
   - 森法相
   - 萩生田文科相
が代理を立てる等して欠席している。
 感染の不安に曝されている国民の事を全く考えていない証拠以外の何物でも無い。
 いくら何でも、これでは “あんまり” だ。

 こういう政治家は次回選挙で落選して、地元民だけに眼を向ける政治家は国政に関与出来ない経験を積ませるのも手ではなかろうか・・・って意見が出てもおかしくは無いと想う次第です。
 一度、選挙で落ちて “只の人” になって貰いたい

それにしても:
 小泉進次郎氏には既存の政治家には無い新鮮な感性を感じていたのだが、 “地球温暖化にセクシーに取り組む” とか、今回の “地元後援者との飲み会優先” とかを観たり聴いたりすると、”期待し過ぎ” & ”底は意外に浅い” のかも・・・なんて想ったりもする。
 どうしてくれる。

それはそれとして:
 “正しく怖がる” 為には、私らには “正しい情報” が必要であり、それを受けて “正しく理解” して “冷静に対処” する事が前提だ。
 中央省庁を含む政府側の得意技である “都合の悪い情報は隠蔽/公文書は改竄” はしてはならない。

関連して:
 “聞き捨てならない” ニュースを観て聴いた。
 何時だったか、東京都の対処についての保険局の幹部が記者会見を開いて都民への呼びかけをしていた。
 その折り、記者から、都の “PCR陽性+無症状者” への対処( = ”何もしない”)について
  “その人達は感染源にならないのか”
といった主旨の質問に対して
  “感染しない”
と言い張った幹部がいた。

 これには驚いた。
 毎日の様に新型肺炎がTVニュース番組で取り上げられ、多数の感染症専門家が
   ”PCR陽性者は、即ちウイルス保有者であって、
   たとえ無症状者であっても、その人からの感染の恐れは
   否定出来ない”
と断言している。

 にも関わらず日本最大の自治体で、恐らくは自治体の中では飛び抜けて水準の高い医療施設を整備していると想われる都保険局幹部が “とんでもハップン” 発言を記者会見で言い張った事は看過出来ない。
 これを聴いた都民は、ほったらかしにされる “PCR陽性+無症状者” が身近にいたら・・・惑うのでは無いか。

反対に:
 橋下氏(元大阪市長)は、
  “インフルだって(直接要因&遠因を含めた)統計上の推定では1万人/年
  も死んでる (@我が国)。
  新型肺炎だってその程度の死を前提に、覚悟して政治は進めっ!”
・・・って言ってたけど、今の政府にそんな事を期待出来るだろうか。
 些か疑問だ。

それにしても:
 横浜市の保険局幹部は東京都幹部の様な発言はしないだろうなぁ。
 何せ今回の国の対処には余りの無策が多過ぎ、海外の日本への信頼度が大幅に↓ってしまっている。
 その証拠に、既に “日本を汚染地域” と指定/“日本人入国禁止措置” をとっている国々がいくつも出始めている。

横浜市は:
 それを横目で見ながら、 誘致を目論んでいる “カジノ@IR-リゾート” で不特定多数の海外からのお客様が持ち込むかも知れない感染症の対策を密かに検討しているのかも・・・か?

 そんな事よりも横浜市民を “今そこにある” 新型肺炎から守って呉れよ。
 頼むぜい。

ついでに:
 今回のクルーズ船で見せた我が国の “危機管理能力” の無さを米国はどう見ているのか。
 これ迄にない程強固な “日米同盟” との謳い文句をどこかで聴いた事があったが、果たして米国がイザって時に我が国と情報共有して共に闘うのか。
 "あり得ない" ・・・ と "すこぶる付き" の ”疑問” が湧いてしまうのは自分だけだろうか。
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(*1):つい最近の投稿です:
 20200216:”前例” が無いと官僚は ”無為・無策・無力” と思い知らされた(新型肺炎感染@クルーズ船@横浜港)

(*2)
 21日付けのオーストラリアからの報道によれば、このクルーズ船から “PCR陰性+無症状” を根拠に自国へ帰国された164名の方々の内お二人が、発熱症状を出して再検査したところ “PCR陽性” と判明していて、”当然あり得べし” として迅速な対処をとったそうです。
 やっぱ、”船内集団感染” を予想/予期していた訳だ。

 加えて22日付け夜半のNHKTVニュースでは、”19日下船した栃木県在住女性のPCR陽性が確認” された様だ。
 この方は14日にPCR検査/15日に陰性と判断され19日に下船されたとあるので、明らかに厚生労働省が否定している船内感染が進行している証とみられ得る。

 今後は下船された方々の中から新たな感染源となり得る方が続出する可能性すらあり、爆発的感染とはならないとは誰も言えない状況になったと言える。

 これが厚生労働省の失政で無く何だというのか。
 一国民として許し難い想いです。