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20210531:ホントっ! だ・・・人間は ”引き算” が苦手 [雑感]

 面白い記事を見つけた。
   "現代人は 「引き算」 が苦手"
   日経紙:2021年5月9日付け朝刊サイエンス面

 バージニア大学@USAの研究チームによる学術誌発表記事をベースに書き起こしたものだ。
 物事を解決しようする際、現代人は何かを "付け加え" て事に当たろうとする傾向が強い。 これ迄あった何かを "取り払う" 事には "心の葛藤" を生みやすく、実行には大きな認知資源を必要とする・・・と言う。
 記事には触れられていなかったが、こうもクレカが簡単に使えるとついつい使い過ぎて口座残高が怪しくなっていくなんざ、確かに引き算が達者であればあり得ないだろうからなぁ。

さて:
 吾に当てはめても "なるほど" と思う。
 "断捨離" の決意で散らかし放題の物置から始まって家中の棚という棚、押し入れという押し入れ、デスクというデスクの上から不要となった物を片付けるには "要らぬ想い出" 等が邪魔をして相当の決断が必要だ。 なんと言っても我がワイフ殿の了解を得るのがやっかいだ・・・てんでもって滅多に断捨離は出来ない。

だが振り返って見れば・・・:
 我が国の総理大臣も同じだ。
 コロナ禍への対処は、最初は厚生労働大臣、次いで経済再生担当大臣、更にワクチン絡みで物流担当大臣が次々に割り当てられ、加えて感染症専門家、それに経済専門家をも招いて検討会やら分科会やら諮問委員会やら、次々に関係部署/担当者を増やし続けてきていて、一本に絞りきれないのは足し算思考そのものだ。
 まぁ、有事の際のシナリオが出来ていないから、何事も後手*2で屋上屋を重ねるだけになってしまう。 だから、緊急事態宣言の期限にしたって延長に次ぐ延長を繰り返しているだけ・・・これも足し算思考だ。

 今回のコロナ禍を真摯に反省して危機管理戦略をたてよう・・・との声が出始めている様だが、喉元過ぎれば・・・の通り、結局は何の進展も無い・・・と、残念ながら歳の分だけこの国の政治を観てきている自分は想う。
 "神風信仰" で何とかなるって剣呑さ&天下一品の"忘れっぽい" 国民性は何ともしようが無い。

 老生は心配するのみ・・・であります。

ついでに:
 "足し算" しか方法が無いと言えるかどうか、"秘伝のたれ" は継ぎ足し*2で時間を繋いでいくのだから、これは引き算では出来ない(?)。

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