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20210701:”赤木ファイル” 考 [ただの私見]

 森友学園問題に関わる決済文書改竄経緯を示す故・赤木氏による赤裸々な記録書だ。
 その存在をいわば否定されたも同然だったが、ご遺族の訴訟に伴う裁判所の命令で近畿財務局が "不承不承に" 提出した(6月21日地裁⇒翌日ご遺族へ)。
 至近の報道によれば、提出された書類は完璧な物では無く、"重複部分等" を削除していると言う。 政治家や官僚が "等" と言う場合は "そこに何でも押し込めている" ケースが多いので注意が必要だが、それでも故・赤木氏の無念さが滲み出ている文書の様だ。
 この記録書で暗闇に葬られた経緯、つまりは "森友事件" がどう顛末を迎えるのか、自分には予測も付かないが、"確かな一つ" だけは言える。

それは・・・:
 財務省はこの国の基幹をまかなう最も重要な機関の筈だが、文字通りに国の公的な記録である公文書を決済後に改竄すると言う前代未聞とも言うべき命令をそこの幹部職員が発した事だ。
 時の総理大臣の国会発言を忖度・・・との指摘もある様だが、それでは国家公務員の心得は守られない。 保身が優先されてしまっていて、国に尽くべきすモラルが崩壊している・・・と言う事だ。

 深夜迄の理不尽な勤務が続く・・・と言う意味で "ブラック霞ヶ関" って言われているらしいが、赤木ファイルは
   "ブラック財務省" の存在

を示している事に他ならないのではなかろうか。

 公文書改竄とは、"不都合な事を覆い隠す"、つまりは歴史的には "無かった事" にする事だ。

"無かった事" で直ぐにも想い起こすのは・・・:
 お隣大陸国家では、所謂 "天安門事件"(1989年6月)と言うところの多数の死者が出て、また学生が戦車に立ち向かう様がTV画像として残っている大きな*2事件があったが、かの国では "無かった事" になっているらしい。
 とすれば、それと大して違わない事が我が国でも罷り通った事だ。 今起きている香港の出来事を政府が偉そうに "あぁだ・こぉだ" ・・・って言う資格あるんか?

 そんな想いがしてなりません。
 志の高い公僕はどこに居るのか。
 いなけりゃ、この国はお終いだ。

ついでに:
 TV報道で示された映像では近畿財務局から提出された記録書は "元本では無い" 様だ。
 非管理職員の指名が黒塗りされていたり、重複部分が意図的に抜き取られていたとすれば、原本こそが必要だ。
 たとえそこに黒塗りされていたとしても、今の分析技術では隠された文字を炙り出す事が出来る筈だ。
 原本の提出が望まれる・・・と考える由縁です。

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