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20210704:”助成金には色が付いてる” のに・・・ [雑感]

 大分前になるのですが、チコッと気になる記事があったのです:
   映画助成 「不交付は違法」
    - 「宮本から君へ」 出演者が刑事処分
    - 地裁 「裁量権の逸脱」
   (日経紙:2021年6月22日付け朝刊社会紙面)

 "宮本・・・" は人気マンガの映画化(制作:"スターサンズ"@東京)で、独法 "日本芸術振興会"(文化庁所管)に¥1K万円の助成金交付を申請し、認可内定を受けていたが、出演者の一人が麻薬取締法違反で逮捕され、有罪確定となった事から内定取り消しとなった。
 理由は "公益性" の観点からだったが、これを "不服" とした制作側からの訴訟に対する東京地裁判決だった。

 地裁の判断は、
   ”助成金の交付によって "薬物乱用の防止という公益性" を害する恐れは
   認められないから”

とあった。

 自分は、裁判官の "恐れが無い" と言う判断根拠が余りに "主観的" で、そんな判断で訴訟案件を裁いて良いのだろうかとの疑問が残ってしまっている。 どういう調査結果が背景にあるのかの説明が無いのがチコッと不満だ。
 仮に恐れがあったとしか想えない事件が起こった場合、裁判官はどういう責任をとるのだろうか。 多分だが、証明も無しに
   "事件と本官の判断との関連性は認められない"

って事か。

 もう一つの疑問は、国が所管する独法とか財団/社団法人の助成金は無色ではあり得ない。 国の政策方向と違える企画等は助成金の対象とは本来なり得ないのが現実だ。
 なので、日本芸術振興会が今回の映画のどこに "芸術性" を認めたのか・・・本来はそっちの方が気になる次第だ。
 制作側の単なる資金稼ぎだけが主体なら税金の使途として適当かどうか迄掘り下げた審査が欲しいところだが・・・
 まぁ、芸術・・・ってのは・・・
 うぅ~ん、これ以上はやめときます(集中砲火浴びせられかねない・・・非力な年寄りには耐えられないだろうから)。

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