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20210708:「行き過ぎ抗議」 は ”行き過ぎ” だ(北海道新聞記者大学建造物無断侵入事件) [ただの私見]

 一週間以上前の出来事だったが、自分には "やり過ごせない" 気がして・・・

   "道新記者逮捕は 「行き過ぎ」"
    - "メディアで働く女性ネット" が抗議声明
   (毎日新聞:オンラインニュース、2021年6月28日23:17)

 国立大学法人旭川医科大学で学長解任審議(非公開)中の学舎内へ無断侵入した北海道新聞社旭川支社所属女性記者が
   建造物侵入容疑で "現行犯" 逮捕 ⇒ その後、釈放

された事件の事だ。

 新聞やTV等々のメディアで働く女性で組織された 「メディアで働く女性ネットワーク」 が以下の抗議声明を出した:
  「庁舎は国民の財産。
   特段の理由が無い限り、国民に対して開かれた存在で、
   取材記者の通行も当然認められるべき。
   今回の逮捕は報道機関による取材・報道の自由に抵触する。」

 これじゃぁ、記者はすべからく取材なら殆どどこでもフリーパス・・・ってか。 何故なら、"特段の理由" への "いちゃもん付け" なんかいくらでも出来るからだ・・・正に丁度の抗議声明みたいに。

 どう勘違いしてんだか。 それは違う。
 報道の自由は、取材活動の正当性とそれに伴う余波への責任を持って初めて保証されるものであり、無制限に認められる訳では無かろう。

 国有財産は、国民の税金で整備された訳だからこそ運営側は万全な管理体制の下で保守し、運用する責任がある。 そこへ報道陣が勝手気ままに "無断" で入り込んで取材して良い訳にはならない事から、件の取材活動は明らかに正当な理由の無い "違法" 行為と判断出来ると考える。
 本来の報道の自由とは別次元の話だ。

加えて:
 これは、報道側の性別とか所属機関に依らない事は言う迄も無いが、報道人すべてが今回の事件に対して件の団体の主張に賛同しているのであれば、報道界全体として抗議声明を出すべきだ。
 女性記者だから現行犯逮捕された・・・って被害者意識過剰なのではなかろうか・・・と迄、件の団体の抗議声明の支離滅裂さを感じる・・・って、こういう考えもある事を書き残しておきたかったと言う訳です。
 "報道の自由" って叫べば "何やっても許される" と勘違いして貰っては迷惑・・・なのデス。

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