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20180606:この方には ”完敗”!(R.キャンベルさん) [ただの私見]

 日本文学者であり、国文学研究資料館の館長でもあるロバート・キャンベルさん程の日本人、日本語、そして日本文学・日本文化への知識・見識・造詣の深い方は、ドナルド・キーンさんの他にどれ程の日本人がいるのだろうか(100人もいるのだろうか。千人はいるまいて)。
 勿論、自分は足下にも及ばない有象無象の一人に過ぎない。

 このキャンベルさんがしばらくの間に日経紙土曜版の読書ページに連載されてきた "半歩遅れの読書術" は実に細やかで、何の素養も無い自分にも "すっと" 読めたのは何故だろうか。 まるで心の中を "さわやかな風" が通り抜ける様だ。

 この連載コラムにはこれ迄も著名な方々が執筆されてこられてきているのだが、自分には先月のキャンベルさんのが一番素直に読めている。
 たぶん、モリカケ、公文書改ざん隠蔽、国有資産大安売り、大相撲不祥事、女子アマレスや大学アメフトの独裁的指導者のパワハラ&責任逃れ・・・どれもこれもこの国の凄まじい劣化の有様に目を覆いたくなる今だからこそ、"ざわついた世間からは半歩離れて" 何かを求めているのだろうけれども。
 日本人の日本・・・ってのは、もう終わっているのかしらん?

因みに:
 自分は、"雨" とか "風" を細やかに表現する術を知らない平均的な日本人に過ぎませんが、キャンベルさんは実に使い分けが細やかで、それが叶わぬ自分は何とも惨めな想いがする限りです。

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