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20180805:全国学力テスト ”難問に挑戦” してみたが・・・ [自分の事]

 真夏日・猛暑、地域によっては酷暑がぶり返している最中、我がワイフ殿がニヤニヤしながら 「これ解ける?」 って聞いてきた。

 文科省がこの4月に実施した “小中学生” を対象とした “全国学力・学習状況調査”(所謂、”全国学力テスト”)の結果を報じている記事(各紙2018年8月1日付け)で、難問事例として紹介されていた問題だ。

 その理科目では、S字の水の流れが両岸の土をどのように削っていくのかを簡単な実験結果を示して問う問題が紹介されていた(日経紙:特集面)。

 曲がっている両岸に棒を立てて水を流した時の倒れ具合の様子から水量を増やした時の両岸の土の削られ方を予測する。 川に見立てた水流の幅も川底も一定、両岸の土壌の性質も同じとの簡単なモデルだが、水量が増えればカーブの内外共に棒は多少の違いはあっても倒れている実験結果が示されていて、”両岸の土が共に削られる” に決まっているのだが、正答率は20%程だったらしい(但し量を含めた “削られ方” は違っている筈で、現実にはそれこそが重要なのだが)。

 四択問題( ①両岸共に削られる;②両岸共に削られない;③外側だけが削られる;④内側だけが削られる )だったので、全員が何も考えずにランダムに選択したのであれば25%は稼げた筈だ。 が、提示問題条件では②はあり得ない選択だったので実質は三択問題となり、33%の筈が大幅に正答率が低かったのは、受験生等には申し訳ない言い方だが “下手に考えた” からだろう。 と言う事で、出題側の文科省は “実験を踏まえた考察が苦手” との判断だ。

 が、自分の様な “擦れた” 年齢層になると、この問題そのものが不親切だと感じてしまう。
 受験した子供らの多くは日常生活の場面で水の流れを眼にしていて、現実の川では幅も川底も両岸も変化に富んだもので、水の流れが曲がり角の外側であっても瀞の様な深い川底の場合であればその流れは極めてゆっくりとしている事を見ている筈だ。 従って問題の本質を正しく捉えて貰うためには “現実はこうなのだが、ここではこう仮定している” との添え書きが正しい考察方向を示唆するのだ。

 せめてこの種の親切心が欲しかったが、出題者は設定問題の限界を考慮外としている印象を受けた次第です。
 従って先程の “下手に考えた” は自分の “言い間違い” で、正しくは “下手に考えさせられた” と言うべきでした m(_ _)m
 と言う事で、出題者の顔が見たい (>_<)

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