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20191205:農林水産省に倣って ”ACP” とでも?(”人生会議”@厚生労働省) [雑感]

 厚生労働省が11月25日に公表した “終末期医療” の在り方にかかわる “啓発ポスター” が患者団体等からの批判( ”いまそれに直面している家族を傷つけている” )に曝され、翌26日には各自治体への発送取りやめに追い込まれている。

 終末期に入った患者と家族との "事前" 話し合いは
   “アドバンス・ケア・プラニング” (Advance Care Planning;ACP

と呼ばれていて、普段は “英語てんこ盛り” 作文が大好きな中央官庁官僚の筈なのに、この度の厚生労働省は気を付かせたつもりで
   ”人生会議

と命名して、広報活動の一環として ”あの” 吉本興業社へ委託したポスターだった。

 自分は主旨は賛成だが、普段は “おちゃらけた” 笑いを取る芸人が深刻ぶった顔付きでポスター全面を占めていて、当該患者家族でなくとも一目で解る筈なのに、これは明らかに彼等彼女等へ寄り添うポスターとは断じて言えない。

 “人生会議” と銘打ったのなら、家族3世代辺りがお茶の間なんかに集まって、”その時” の事前打ち合わせする様な雰囲気を醸し出す絵柄は考えなかったのか。
 厚生労働省&吉本興業担当者へ問いたい。

また:
 人生会議・・・何も “終活” とは限るまい。
 人生の節目はいくらでもあり、そんな時の家族での話し合いも人生会議じゃないか。

更に:
 “終活” とか “エンディング・ノート” なんて用語が抵抗なく受け入れられている時代だ。
 いっそ “終活会議” とか “エンディング会議” とかでも良いじゃないかえ?
 それとも “豚コレラ” を “CSFと言え” と通達した農林水産省に倣って “ACP” と言う様に広めたらどうなのかしらん?

因みに:
 我が家では、自分に関わる事は既に決めているものの、それを守ってくれるかどうかが唯一の “気がかり” ではあります(何せ確認出来ない)。

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