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20191209:中曽根康弘氏逝く(元総理大臣) [故人を悼む]

 11月29日に逝去。 享年101歳。

 “大往生” とする報道も見かけたし、経歴・功績・エピソード等々は多くのメディアが紹介していて、自分の様な一介の市民がどうのこうの申し上げる迄も無い。

 それ迄の我が国の総理大臣の多くが小柄・貧相・下品っぽく、各国首脳と交わる時の猫背姿が “惨めったらしく” って、観るのが自分はイヤでたまらなかった。
 が、このお方はそうでは無かった。

 国際政治、所謂 “外交” の実態はテイの良い “欺し合い”( ← 右手で握手しながら左手は相手の傷口に塩を擦り込む・・・これが "外交" と言ったドイツ文学者がいた) で、パフォーマンスも重要だ。
 国際政治の場で “引っ込み思案” の首脳を抱えると、彼/彼女の国民は損を観るだけで、”押しの強さ” こそが必要だが、この方は首脳陣の記念写真の際に堂々と中央に位置する事すらあった。

 アー、ウー、エ~の連発では “様”(さま)にならないが、この方は違っていた。

 そんな記憶があります。
 
 今振り返れば “戦後政治の総決算” に取り組まれた最初の総理大臣でした。
 こういう方を “功労功績のあった方” と言うのであって、支援組織の会員だけの存在等は功労者/功績のある者とは決して言わない。
 この方は、あの “観桜会事件” を “苦々しく” お思いになっていたのではなかろうか。
 黙礼。