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20191206:ローマ教皇記者会見を聴いて・・・ [雑感]

 ローマ教皇(法王)が先月末に来日され、24日には長崎及び広島両被爆地を訪問され、更に教皇庁トップ、即ちバチカン公国王として総理大臣及び天皇皇后両陛下とも会見された。

 従来から教皇庁は “原発の是非” について明確な立場を表明していなかったが、教皇は26日、帰国時の特別機の中で開催された記者会見で
  “完全に安全が保証される迄は利用すべきでは無い”

と明言された様だ(出自:日経紙2019年11月27日)。

 どんなに科学が進歩したとしても、”技術システムに絶対” はあり得ない事から、この教皇のご発言は “原発は利用すべきでは無い” に等しい・・・と受け取った人も多くいたと想われる。

 天皇皇后両陛下が国内外へお出かけになるご様子が詳細に報道される我が国の様に、新旧にかかわらずキリスト教徒が多数の国では教皇の一挙手一動が都度詳しくTV放送され、いわばその発言は全世界キリスト教徒(>22億人とされている)へ向けてのメッセージそのものとされる。

 我が国では仏教徒が多数派を占めるが、殆どの教徒は “葬式時だけ” に関わるのが実態だろうし、キリスト教徒は僅か40万人程に過ぎないと言う。
 我が国の宗教界からこの度のローマ教皇の様な発言は今後とも成されるとは想えない(あれば袋だたきに遭うに決まっている)。

 “数が閾値を超えると質も変わる” ・・・ と言う事だろうか。
 彼岸の違いを含めていろいろと考えさせられました。

因みに:
 我が家では “宗教の自由” は保障されていて、自分は無宗教、ワイフ殿はキリスト教徒であります。

更に:
 キリスト教徒が多数派を占める欧米ではバチカン公国に関わるあらゆる出来事が昔から大きな関心事で、ミステリの世界でも例外では無かった。
 ”法王の身代金” って言う途方も無いシナリオのベストセラー本がありましたっけ・・・この小説で初めて “カタコンベ” なる存在を知った事を想い出します。


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