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20200609:”官製” 議事録の行方 [ただの私見]

 政府の “新型コロナウイルス感染症対策専門家会議” の "議事録" の有無が国会で論点とされた時期がついこの間にあった。
 政府側の説明によると、発言者名明記に難色を示す委員がいて、概略版しか無いと言うらしい。

が:
 政府が感染症専門家として招聘した "権威" ある学識者/有識者がそんな事を言うとは、正直信じられない。
 会議で議論され、方向付けされた事に “乖離” した政策をとった事が後で "バレたら" 困る ・・・ って政府側が先手を打っているのなら ”話は通る” のだが。

で:
 話を先に進める。
 以下は過去に10回以上の某省主催の某委員会に出席した自分の経験に基づいているのだが、可成り普遍的な成り行きだと想う。
 一般にこの種の委員会では、役人自らが議事録を作成する事は決して "無い"
 そういう "汗" はかかないで、それを商売とする "下請け" に書かせるのが一般的だ。
 書類作成の依頼を受けた専門の民間側が陪席して "速記録" を作成し、同時に録音した "音声記録" と照合してから "とりまとめ原稿" を主催者側へ提出する(紙書類+録音テープ+デジタル・ファイル一式)。
 次いで、主催者側の “ペイペイ”(=下っ端役人。通常はキャリア組係長手前)が更正し、上司(=大抵は係長⇒課長補佐(⇒課長) )を経て出席委員全員への確認/修正加筆を得て課長決裁を受けた "正規版" & その "概略版" が作成される。
 この段階で、本筋と離れた組織批判とか体制批判等の様な自己保全に関わる発言があったとしたら、当該委員自ら削除/修正する筈なのだ。

 更に通常は主催者側の役人も念の為に録音しておくのが決まりであり、音声記録が無いとか、議事録が無い・・・と言う事は金輪際 "あり得ない"
 全ての関係書類等が何処かに "ひっそり" と保管保存されている筈で、何時だったかの "桜の書類" の様に裁断機にかけた事が本当なら、その書類が公になったら "ヤバい" からでありまする。



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