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20200630:働くシニアの労働観 [雑感]

 考えさせる記事だった:
   ”働くシニア 日本は24%
  (日経紙:2020年6月23日付け朝刊・働き方イノベーション紙面)

 日本のシニア(≧64歳)は国際的に見ても良く働くそうで、
  トップ:韓国≒32%
  2位:シンガポール≒27%
  3位:日本≒24%
  4位:米国≒20%
  ・・・
  8位:ドイツ≒7%
  9位:フランス≒3%

だったとか(労働政策研究・研修機構調べ;2018年)。
 韓国シニアが断トツだった事も驚きでした。

 我が国の場合、背景としては、"再雇用制度" の普及とか、 "減額一方の年金" の補い等が指摘されている。

が:
 更に "労働観" の違いがあって、欧州では
  「(退職金+年金等で)生計の糧が確保出来ているのなら
  歳取って迄働きたくは無い

のが普通で(それにしては米国シニアは働く方だが・・・)、これに対して我が国では
  「仕事とは単にお金を稼ぐ手段ではなく、人や社会との繋がり
  を得るもの

との考えがある・・・との指摘だった。

 この事とどれ程の関連性があるのかどうか、近江商人@江戸時代の商いの原則として "三方良し":
  "売り手良し" / "買い手良し" / "世間良し"
との考えがあって、幅広に捉えれば今の今、米欧で盛んに言われている "ESG"(環境/社会/企業管理)投資の考え方ともつながっているとも言えそうだ:
  ”株主資本主義からESG優先へ
  (日経紙:2020年6月19日囲み記事、執筆者名="逗子")

 良く言えば、我が国の働くシニアには "社会貢献" の意識があるとも言えるし、裏を返せば、米欧の "クラブ" の様な "密な繋がり" を持たない孤独を抱えているとも言えそうだ・・・だから "精々昼カラ程度が流行る" 訳って言って良いのかな。

 気が進まないながらも後期高齢直前迄も働き、未だにボランティアまがいで業務を引きずっている自分には、どちらが良いのか解らない。
 まぁ、昼カラと大して変わり様が無いけど "居酒屋交遊圏" があるから "クラブ無し" でも良しとしておこうか(但し "巣ごもり" が続いているのでご無沙汰だ)。


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