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20200618:”浅堀り” ニュース解説(”これでわかった!世界の今”@NHK) [雑感]

 日曜日夕刻、NHK総合TVでは主題番組が放映されている。
 特別に観る事にしているのでは無いが、たまたまの10日程前(7日)は、今の今、米国で起きている "人種差別反対デモ" の背景解説がテーマだった。
 偽20ドル紙幣使用容疑で黒人男性が白人警官に逮捕され、その際に首を膝で押さえつけられ、圧迫死させられた事件が端緒になったデモだ。

 番組自体はその場の芸能タレントに "易しく" 解説する構成なのだが、何時もNHK解説員のそれが "深掘り" とは言い難い "通り一遍" なのが多く、途中で番組を切り替えるケースが多い。

 今回のは "解説アニメ" が用意されていたが、これがまた輪をかけて "酷い出来" だった。
 そこで描かれている黒人男性の描写が、"強面" + "アフロヘヤー" だったり、"マッチョ" だったりしたいわゆる "ステレオタイプ" もので、アニメーター自身の偏見が目立ち過ぎていたし、恐らくは解説員の指示によったのだろう、事件発端については何も触れずに、白人/黒人の "貧富差" & "コロナ禍被害差" だけで済ましている。

 当然の如く、SNSでの批判が半端ではなかった様で、NHKでは9日になって謝罪声明を出し、公式ウェブサイトへの掲載取りやめに追い込まれている。
 が、今は即時にSNSで世界中に拡がる時代だ。
 YouTubeではそのままが "立派に" 残っていて、世界中の人々が閲覧出来る状態で、NHKの無配慮&無神経さ加減が曝されてしまっている。

 どうやらNHKでは、1.5年前に起こった "プラダのオット事件" (*1)から少しも学ぶ事をしていなかった様だ。

 人種差別の根は深い。
 過去の歴史を辿り、何が発端で未だに尾をひいているのか、それが解決しない理由はどこか、今の政治&社会体制との関わりへの洞察無くしては語り尽くせない筈だ。
 また、自分は意識していなかったが、日本人も今もって酷い差別をしていると指摘されて唖然とした経験があった(*2)
 人権に敏感な方々から観ると日本人は "偏見/差別に極めて鈍感" と位置づけされている。
 そんな訳で、取り扱うのなら、"我が国ではどうなのか" ・・・ 迄、深掘りすべき時代と認識せざるを得ない。
 対岸の火事を眺める様な安易な姿勢で取り扱える時代では無い(ましてや国営放送が)。
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(*1)20190102:”イメージ・キャラ” の捉えられ方(”オット”@プラダ)
(*2)20180504:”偏見”・”差別” は無くなるのか



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