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20220906:官民馴れ合い体質を無くすには(経験的官僚論もどき) [ただの私見]

 文科省の私立学校法人との "馴れ合い体質" が厳しく指摘/糾弾されている:
   文科省 「なれ合い」 常態化
    - 幼稚園連合会側から接待6人懲戒
   (日経紙:2022年8月27日付け朝刊・社会面)

 この記事では文科省を巡る最近の同類不祥事が列記されていて、
   2017年:
    私立大への "再就職斡旋" で歴代事務次官を含む
    40人以上の処分
   2018年:
    私大支援事業を巡る "汚職事件" で幹部2名が
    逮捕され、次官等が辞任
   2022年:
    全日本私立幼稚園連合会による "接待" を
    受けた官房長等を懲戒処分

とあって、まるで文科省の建て屋は馴れ合いの "温床" で構築されているかの様だ。

 民側が何らかの利益を求めて所管先の官僚に接待等供応攻勢をかける事は "恒例行事" みたいなもんだ。
 だが、自分が某省所管の某財団法人へ出向した時に見聞きした経験から言えば、それなりの襟を正した役人も必ずいて、民側との "飲み会" 等には "絶対に" 参加しない例を何回も見ている。
 参加するのは裁量権を持ちながらも規律意識を失った課長職以上の役人で、民側は企業で言えば事業部長級(以上)が接待するのが普通だった様だ。 "様だ" ・・・って言うのは、自分はその種の席に招かれる程の "職権" は持ち合わせていなかったからに他ならない。

 それではこの種の "馴れ合い"/"供応" を根絶するにはどうしたら良いのか。
 実は、官側が "本気" を出しさえすれば簡単な事だ。
 先ずは、飲食を伴わない公式会合以外の接触機会を生ませない様な仕組みにすれば良いだけの事だ。

その1:
 官側が供応を受けた場合には、強制的に天文学的な "罰金" を課す事にすれば効果的だ。
 天文学的な金額とは¥1K万単位の事で、上級役人であれば退職金を召し上げて辞任させ、再就職斡旋もしない/させない。
 退職金規程をそれぞれの省令で定めさせた上での入省とする訳で、規程破りには "身銭" を切らせる・・・これ程に効果的なペナルティはあるまい。
 勿論、かっての故・松本清張作品に描かれたような汚職事件の責任を課長代理職に負わせる様な事はさせない/許さない。 それに向けては内部告発奨励制度が有効な筈だ。

その2:
 民側へは、補助金とか公共事業への参加資格を10年間以上 "凍結" する。
 "美味しい" 事業への参加が供応の狙いなのだから、その機会を消滅させれば良い。
 その "証拠" に、これ迄大手ゼネコンの間では "闇" 協定があって、国の事業応募にインチキをしていたが、何度摘発されても繰り返しているのは、ペナルティが余りに軽かったからに他なるまい。

・・・と想うのでありまする。

 まぁ、官側は "謝れば済む" ・・・ と想っているだろうから、やる気を起こさせるハードルが高い。 でもって、折角の "名案" なのだが、これからも馴れ合いは容易な事では無くならない・・・そうとも想うのが残念であります。

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