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20220911:ミハイル・ゴルバチョフ氏逝く(最終書記長&初代大統領@元・ソビエト連邦) [故人を悼む]

 8月30に逝去。 享年91歳。

 米ソ冷戦を終結へ導いたとして歴史に名を残すべき政治家だ。
 が、最高権力者として推進した "ペレストロイカ" & "グラスノチ" 政策は、多民族国家であった事から連邦内民族意識を覚醒させて多くの独立国を産み、ひいてはソ連自体を解体させてしまったのは想定外だったに違いない。
 解体後であっても、社会的混乱を収束させ、かつ経済政策を成功させて新たに立ち上がった露国自体が超大国に留まっていれば歴史は様変わりしていたのだろう。
 が、失敗に終わった軍人によるクーデター後の権力者が余りの失政を続けた事が、今日の露国政治体制を産んだとされている。
 従って、故人は露国内での評価は高くないとの指摘は当然だと想われる。 加えて、混乱を収め、経済をそれなりの規模で復活させた現大統領を支持する多くの国民がいるのも納得しなければなるまい。

 その現大統領が故人に弔意を示したとの報道に些かの不思議感を抱いてしまった自分は歴史オンチなのか・・・と一瞬考えちまったが、
   そも*2、故人の存在が今の自分の生みの親

と捉えられる事に気がつき、納得した。

 理不尽な戦争を始めた大統領生みの親であったとしても、冷戦終結政治家であった事へ素直に黙祷です。

因みに・・・:
 ネット調べで初めて知った事でしたが、故人の父親はロシア人/母親はウクライナ人だったというから、今の露国によるウクライナ侵略戦争をどんな気持ちで眺めていたのか、ただ*2同情するしか思いつきません。

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