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20190503:事例のご紹介(高齢者自動車運転免許証自主返納) [自分の事]

 “高齢者” ドライバーによる悲惨な自動車事故が相次いでいる。
 TVのワイドショー等では必ず高齢者の自動車運転免許証を “返納” させる手立て等を含めた議論がされるのだが、何せ高齢者の選挙での投票率は高いから彼等の反感を買う様な仕組み・制度化等政治家には出来ようも無いし、何事も先送りが幅を効かす国民性のせいもあってか有効な対策が打てていないのが現実だ。
 自分もその対象となる高齢者、しかも後期だが、正直に言えば日常生活の上でクルマは手放せないでいます。

 ところがこんな事例を眼の前で観たのです。

 ご近所の自分等よりもご高齢のご夫婦。
 奥様がクルマを運転されて、日常の買い物とか病院通い等をされてきたが、昨年央辺りからだろうか、角を曲がる時の間合いの取り方等も観ていて危なっかしい上、車庫入れが難しくなった。 

 ごく普通の住宅地だし、特段に広く幅を摂った道路でもなく、また豪邸でもない。
 順方向車庫入れでは入庫は簡単だが、逆に出庫時に結構苦労するので、通常はバックで車庫入れだ。 
 高齢になると空間認識力、特にバックミラーで後方確認しながらの車庫入れは難儀を極めるのだろう、さんざ手こずったあげくに諦め、そして自分とかお隣さんとかへ時々 “助け” を求める事が頻繁になった。

 その都度、替わって車庫入れをしてきたが、ある時、周りの皆様と相談して “ご協力をお断り” する事にした。

 “あの方の運転は危ない。このままじゃぁ何時か事故を起こす” ・・・ との共通認識を持っていたからだが、だからといって “もう車の運転は止めなさい” 等とは言いづらかったからです。

 その後しばらくは随分と車庫入れにご苦労されていて、自分を含めた隣近所の連中が恨まれた筈だが、一ヶ月程してからだろうか、とうとう運転する事を取りやめ、更に車を処分し、免許返納に伴う自治体からの幾ばくかの補助を得た様で、買い物とか病院通いにタクシーを利用する様になった。
 が、やはりタクシー代は結局は持ち出しになって高く付き、”この先ずっと・・・と言う訳にはいかない” とぼやいておられたが、その後見るに見かねたご子息らがご自身等住まい近くへ転居させた。

 今では買い物等、日常生活をどうされているのか知る由も無いが、車庫入れのご苦労から解放されて伸び伸びとして過ごされていれば良いのだが・・・

この経験から:
 いつかは自分にもこうなる時が来る。
 ドライブ・テクニックには秀でいているとの自負・自信はあるが、自己判断・自己満足に過ぎないのだろうから、何時決断するのか・・・他人事ではなくなりました。
 これも “終活” に向けての一環なのだろうか・・・


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