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20180122:”レアアース” 自前調達出来るかも(嬉)・・・ [ただの私見]

 資源に恵まれないと言われる日本・・・でも複雑な海岸線と多くの離島を有する日本は排他的経済水域EEZ)では世界ランキング上位にある。

 そんなEEZでレアアース(希土類元素)の商業採掘への試みが来年(2019年)度から始まる見込みという:
  日経紙:2017年12月22日付け紙面
    "かがくアゴラ:近海レアアース商業採掘へ"

 この囲み記事は、日経紙記者がアカデミア側のキーパーソンにインタビューしてその試みを簡単にまとめて紹介する連載物で、上記は加藤泰浩教授(東京大学)の計画だ。

 小笠原諸島・南鳥島沖の水深5700㍍の海底には鉱山よりも30倍ものレアアース含有濃度を持つ泥があるとは大分前に報道されていたが、民間企業20社以上とプロジェクトを組んで2023年度には採掘を始める構想らしい。

 レアアースは、超強力磁石用のネオジウムやジスプロシウム、LED用のイットリウム、更に燃料電池向けのスカンジウム等が着目されているものの、その大半は中国に偏在しており、地政学的な課題を含んでいる事から、加藤教授の試みが日本が生き続ける為にも成功して欲しいものだが、商業的採掘に至る迄には相当なタイムレンジが必要ではなかろうか。

 とすれば、隙を見せない万全の手を打つ為にアカデミア側へ研究開発して欲しいのは、同時にこれらレアアース金属類を使わないでも、或いは使ったとしても極微量で済む実用上の機能を発現する材料組成発見だ。
 独自の AI を取り込んだマテリアルズ・インフォマティクスの発展を期待する由縁であります。


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