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20180228:古在由秀(こざいよしひで)氏逝く [故人を悼む]

 大分前になりますが、天体力学で画期的な業績を残された古在氏が逝去された(2月5日。享年89歳;2月13日付け各紙朝刊訃報欄)。

 人工衛星の精密な軌道計算式( "コザイの式" )を構築し、すばる望遠鏡@マウイ島(ハワイ)の建設にも多大な功績を残し、初代国立天文台長にも就任されていた。

 理工系に進んだ方の多くは小中学生の時代に天体を優しく解説した本を読んで、天体に、そして宇宙の成り立ちに思いをはせた事があろうかと想います。
 自分もそうでしたが、この分野とは遠い方面に進んでしまっていた。

 訃報に接し、古在氏が執筆された新書等はPDF化して不埒にも処分してしまっていたが、改めてPDF版を読み直して、昔を振り返っていました。
 黙礼。

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20180227:”kiyokiyo” さんの ”きよきよ日記” を読んで(独り言) [ただの私見]

 沢山の読者がおられたブログで、自分もその一人でした。
 以下は大分前になりましたが(*) 、2月11日:"日本人の研究者って凄い人いっぱい!" を拝読した折り、柄にも無く想い巡らした雑感です。
  (*):2月15日付けブログによれば14日以前のブログ全てが
    削除されてしまったそうで、最早何方も読み返す事は出来なく
    なりましたが・・・

 我が国最高学府の研究者が中国の大学教授となって活躍されておられる事を明るく楽しくご紹介されていました。

 本当にこういう例って、同じ日本人として嬉しい限り、誇りに思います。
 と同時に、少しばかりではありますが、自分は以下の背景らしきものを見てきております:

 我が国のアカデミアの方で優れた業績を生み出し、その方の名前のついた "**効果" とか "**モデル"、"**理論" が海外で高く評価されながらも、大学とか学会の主流派に属さなかった為に所属機関等の研究職に留まる事が叶わず、中国から招かれて彼の地の大学教授となって活躍される( ⇔ "せざるを得ない" といった方が良いかも)方々が大勢います(差し障りがあるのでお名前は出せませんが、自分が存じ上げている方々だけでも5指を越えます。いずれも "その人あり" クラスの方々。 但し、"きよきよ日記" でご紹介されておられた方を自分は存じ上げておりませんので、このお方を指しているのではありません)。

 中国は世界中の研究者・研究業績をくまなく調査し、これはと言う方を政治体制とは関わりなく自国に招いて優遇する "余裕"(と言うよりも "戦略")があって、その結果、この方達の指導によって中国の若い人達が10年とか20年の経験を経て優秀な研究者に育っていく事になるのです。

 "好中"・"嫌中" いろいろあろうかと想いますが、事実として何事においても我が国の "10倍" の規模を有する国であり、優秀な研究者となり得る人材の数も10倍いる訳で、きちんと育成されていけば、いずれは自然科学の殆ど全ての分野においても "自給自足" 体制が整い、ノーベル賞級の成果を継続的に生み出し始める事になろうかと想われます。

 何せ彼等は何事にも50年とか100年単位で眺め、構想し、戦略を立てて実行するのですから・・・精々 "3~5カ年計画" 程度しか構想できない限り、ちょっとやそっとでは真似できません。
 とても残念です (>_<)

追記:
 そう言えば今は流行りませんが、昔は "人材流出" って言葉がよく使われました。
 と言う事は、"昔からそうだった" んですねぇ・・・
 自分はそのレベルには達しませんでしたので、日本から流出する事はありませんでした。


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20180226:”山積みの恵方巻き” を見て想う ・・・ ”座礁食品” [ただの私見]

 限りが見えてきた資源&環境に関わる海外の巨大ファンドや企業の取り組みは極めて革新的だ。
 枯渇性資源使用ゼロを目指す "ゼロ・エミッション" 実現に向けた期限明示の目標を掲げており、部品とか部材調達先にも同レベルの目標達成を求めている。

 "COP21" によって制定された "パリ協定" が動き始め、採掘可能な石油資源をむやみに使用する事は極めて難しくなり、これ等の "あるのに使えない資源" は "座礁資源" と言われるようになった:
 お時間ある折りご訪問を:
  "20171229:”COP23” で見えた我が国の位置づけとは・・・"

 さて、何故こんな事を今更繰り返してブログしているのかと言えば、例の売れ残った "恵方巻き" の山積みを方々のコンビニ店で見たからであります。

 "売らんかな" の商魂見え見えだが、習慣の薄い関東地区では売れ残りは大変な量なのだろうし、廃棄、即ち焼却処分されているのだろう。
 売れ残り分の負担は店主持ちで、親会社は損しない仕組みだ。

 どこかの大手流通が "恵方巻きはもう止めよう" と宣言して話題になっていたが、無駄と解っていても毎年繰り返されるのは、コンビニ親会社の食品食材売り上げ至上主義からだとすれば情けない。

 半分以上を輸入に頼っている我が国の食品食材だが、年間1千万トン前後が廃棄され焼却処分されているとも言われている。
 それこそ "もったいない" どころの話ではない筈だ。

 コンビニ親会社に方針を変えさせるには、消費者が無駄な食品は "座礁食品" と見なして "購入しない" と決める事が一番だ。
 自分のような年寄りでは無く、カリスマ性のある若い方に音頭をとって戴くと良いのだがなぁ・・・
 大手コンビニ親会社はTV局の有力広告主だから、報道側が尻込みするだろう・・・難しいか (>_<)

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20180225:確定申告② [自分の事]

 昨年同様の手順(*) で平成29年分確定申告書を作成・提出したところです。
   (*):"20170319:自己流確定申告法"

 全て前年度申告データーを参照して上書きするだけなので、普段から領収書整理しておけばとても簡単。
 僅か10分ほどで出来上がり。
 これ迄に訂正された事は無い。

 例年の事だが医療費控除が効いて、また昨年からは後期高齢者扱いになったので還付金を楽しみに待つとしよう。

因みに:
 税務署からは "電子申告が簡単" との "お誘い" を毎年受けるが、正直、その気にならない。
 と言うのも、事前手続きが面倒だし、カードリーダーを自前で購入する必要があるのでメリットが感じられない。
 それよりも "マイナンバー制度" があるのだから、事前に設定・登録したPWさえ入力すれば諸々の源泉徴収、医療費や保険料等、全て自動計上してくれるシステムの構築を願いたいものだ。


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20180224:”論文不正事件” を考えて・・・(拙論) [ただの私見]

 残念な事だが、iPS細胞研究所論文不正が発覚し、所長である山中教授@京都大学が苦慮されている。
 東大でも著名な教授(研究室)の複数の論文不正が発覚しており、我が国のアカデミア最高学府だけに残念を通り越して悲しい。

 新聞等では文部科学省の仕来りが批判される例が多い様に見える。
 が、研究予算獲得過程に多少の競争概念は必要で、まともな国ではどこでも同じだ。
 かってノーベル賞受賞者で著名な化学者であるポーリング博士(米)も研究テーマが認められずに予算獲得出来なかった事さえある(うろ覚えだが、確かビタミンCの人体への新たな効用に関わる研究だったかと・・・)。

 自分なりに今回の iPS研・若手研究者の場合を考えて見ました。
 とは言え、以下は "どうでも良い" 拙論です。

 多くの若手研究者は期間限定の雇用で奉職するが、期間中の成果次第で予算獲得・雇用延長の可否が決まるので、期限が迫ってくるに従い "焦る" 気持ちは良く解る。

 文部科学省から研究資金を(継続的に)獲得する為には何よりも "実績" が前提で、この実績には学会発表数・審査付き論文数(但し筆頭著作)、更には著名大学教授の推薦等が参照されるから、無名に近い若手は始めから難しい立場に置かされている訳だ。

 そこで頻繁に取られる手は、同じ実験結果を前から見て、また横から見たりしてデーター整理・解析してまとめ、学会発表や論文の数を "水増し" する事で、これは学会誌を観ても直ぐにでも気がつくし、更に似た例としては、少し前のSTAP細胞事件でも見られた様だが、光学乃至は電子顕微鏡による観察写真をトリミングして何回も使い回しする等もある様だ。
 今回の iPS研究所での事件では、件の研究者は論文の "見栄え" を良くする為のデーター操作だったとの事だ。

 研究が成功して始めて実績が生まれるのに、その研究をやる為にあらかじめの実績が必要とは・・・こういう状態が続くようでは論文不正はどんな仕組みをつくっても無くなる事はなかろう・・・と自分は想います。

 税金で賄えられる資金であるから競争的要素は必然だと想うものの、学問に燃える若手を信用して、先ずは手を上げた最初の5年程度はせめて¥1千万/年程の研究資金を与え、自由にさせる余裕・仕組みが欲しい(人件費込みなら¥1.5千万だなぁ)。
 次の選抜は、3年目辺りの中間査定を経て5年間の成果次第とする。
 年間、"100名で10(もしくは15)億円しかかからない"。
 定常化させて常時500名を対象としても50(もしくは75)億円しかかからない!

 "モリカケ" で問題となっている額とは桁が違うと言っても、国の予算編成には "カラクリ" があって、国会の先生方よりも遙かに IQ の高い役人の方々が握っている "特別会計予算"が狙いだ。
 一般会計には目が厳しいから殆どが特別会計に潜んでいる各省庁毎の "特別事業" とか、そのほぼ全てが失敗している数千億円規模の "ファウンド" から絞り出せばいくらでも確保出来る金額に過ぎない。

 "Young_First_100" とでも銘打って若手100人に日本の将来をかけてみないか・・・なぁんて。
 今やらないと20年先以降のノーベル賞は望めない。 

但し:
 その様な仕組みにして我が国の基礎研究力が高いレベルで維持されたとしても、その仕組みを作った今の現役政治家がその将来に評価される事は殆ど無いだろう( ← 何せ我々日本人は "忘れる事" が超得意だ)。
 票田だけにしか関心を持たない今の政治では望むべくもなく、国民のレベルにあった政治屋しか存在しない・・・そんな国ではあって欲しくないのだが。

ついでに:
 政府は地方大学を競争的に淘汰し、生き残った大学と地元企業の連携で地方創生を果たすと言う。
 が、現実を見れば地方国大の研究者の年間研究予算は僅か数十万(除・人件費)に過ぎず、これでは研究水準が高まる筈も無く、どんなに都内大学の定員を規制しても、地元学生が魅力を感じて集まるとも思えない。
 大きな勘違いをしている県知事に加えて、票田しか頭に無い残念な政治で、無念です。
 "論文不正問題" から大きくそれてしまいました ・・・ m(_ _)m

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20180223:心配だ! ”タコ” とか ”イカ” にも手を出し始めた!(苦笑) [食]

 寿司・天ぷらを始め和食が海外で流行っている事は知っているが、何と、米国ではグリルしたタコやイカを食べる人が出始めたそうだ(日経紙:2017年11月14日付け)。
 但し和食の延長としてではなく、"地中海料理" の一種としてとの事だが・・・

 アヒージョにしても美味しいので納得だが、タコもイカも自分の大好物(*) なので海外で流行り始めたら大変だ。
  (*):こんなブログした事ありました:"20170620:タコづくし"

 細やかな夕食とか居酒屋さんでの楽しみが無くなりやしないか・・・早くも心配し始めた自分であります。
 年寄りには "悩み事" が尽きません (>_<)

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20180222:何処の国だって ”自国 first” だいっ! [ただの私見]

 これ迄まともに読んだ事無かったくせに先月に公表された米国大統領の一般教書とその演説を伝える各紙を精読し、国内外TVニュースを見続けた。

 今回のトランプ大統領の教書の是非を判断する知識・知見・見解は自分には無いものの、柄にも無く考え込みました:

アメリカ第一主義:
 批判されている様だが、実は何処の国の政治トップも基本的には "自国第一主義" を唱えている事に変わりない。
 外交とは "相手の傷口に塩を擦り込みながら握手を交わす事" ・・・ 確かそんな事をドイツ文学者の小塩節氏が著作("ドイツ的発想と日本的発想":1980年・講談社発行)の中で述べていた様に記憶している(思い違いであれば削除します)。
 自国の繁栄を犠牲にして他国を優先するなんてしたら、そんな政治家はお終いだ。

北朝鮮核兵器開発:
 北朝鮮の核脅威に対しては "断念させる圧力" を強調しているが、かの国がいくら塩を擦り込まれても核兵器開発を止めるなんてあろう筈は無い(と想います)。
 我が国も "圧力々々" と強調しているものの、かの国が耳を傾ける気配は全く無い様に自分には観えます。

世界第一の強国は米国か中国か:
 米国の大統領は、民主党系であろうと共和党系であろうと常に "世界第一の強国" たらしめる事を "義務" づけられており、その為の戦力維持を続けるだろうが、その席はいつかは中国が取って代わる事になるのではなかろうか。
 なぜなら民主主義国家は議論ばかりで手続きも面倒なのに、中国では一握りの共産党トップが全てを支配しているから何事も決めるのが迅速だし、それに人口が軽く10億人を越えているから全面戦争になっても意に介さないだろうから、その時が来る迄は・・・との戦略をたてている筈だ。
 多少の人件費が上がったとしても "世界の生産工場" であり続ける限り、いずれは世界第一の貿易立国になり(今後10年程度でそうなる・・・との指摘も)、軍備に傾注できる経費は何処の国よりも充分過ぎる程になるだろう。

ところで:
 我が国とか韓国からから米軍が撤退すればあっと言う間に侵略されてしまうだろうし、そんな悪夢の様な時代になる迄は生きながらえたくは無い・・・自分の周りにはこう言ってはばからない謙中派が一人だがいる。
 自分は其処までは考えないが、こんな事、白昼夢であれば良いがなぁ・・・

 乏しい知識から想い巡らしていました。
 ほんの冗談ならいいんだが・・・

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20180221:びっくり仰天!R.ワグナー [雑感]

 1981年に水死したN.ウッドさんと繰り返して二度も結婚しているR.ワグナー氏が、死亡事故再捜査の "重要参考人" として対象になっているとの報道にびっくり(各紙2月2日付け夕刊)。
 一つは誠に失礼ながら未だに生存されており(記事によれば87歳とか!)、俳優業現役だと言う事、もう一つは40年近く前の事故が2011年に得られた "新" 情報(6~7年前の情報ですよ!)を基にロス群警が再調査している事だ。

 お二人とも有名な俳優だからいくつもの映画を観ている。
 ウッドさん出演映画として、各報道では "理由なき反抗" & "ウェスト・サイド・ストーリー" が紹介されていたが、自分は "草原の輝き" の方を好む。

 旦那だったワグナー氏出演映画も沢山観たが、むしろTV映画:"ブカレスト・コネクション" を想い出した。
 原作は一時期世界中でヒット連発しまくったS.シェルダン氏の "神々の風車"(Windmills of the Gods)だが、ベーター録画した奴をDVD-Rへ焼き直した筈だ。
 早速観てやろう。
 確か、IQの高い超美人がルーマニア駐在米国大使に任命されるところから始まる話だった筈だが、はてさて・・・

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20180220:覚えていますとも! ”電卓戦争” [自分の事]

 ガラケーでもスマホでも電卓機能があるし、表計算ソフトを使えば相当複雑な計算もいとも簡単にこなせる時代だ。
 そんな今時に専用の "電卓"を使うのは極めて限られた職層の方々に過ぎないだろう。
 ところで、電卓とは、"電子卓上計算機" の事だ・・・と言っても大方のお若い方々にはピンとこないだろうな(それにしてもケータイに標準装備されているけど使う人いるんだろうか)。

 それでも四則演算ばかりか関数機能迄ついた電卓、更にはBASIC言語で簡単なプログラミング迄出来る電卓が花盛りだった時代がある。
 1960年代後半以降、それ迄の機械式計算機("タイガー" って奴が超有名だった)に変わって液晶電卓がシャープ社とカシオ社で相次いで開発され、しのぎを削っていた、いわゆる "電卓戦争" っていう奴があった。

 今や景品とかや百均等ですらで見向きもされない電卓だが、随分と重宝したなぁ。
 今も自分のデスクの引き出しの奥には20種以上の理工系でよく使う関数機能満載の "POKECT COMPUTER PC-E500" が静かに眠っている(シャープ社製。最高傑作器だと想っている)
 "Calculator" ではなく "COMPUTER" と名乗っているだけあって、標準BASICで自由にプログラミング可能だが、表計算ソフトウェア登場でお役御免となってしまった。

 こんな事想い出したのは、シャープ社で電卓開発の指揮をとった伝説的な方(佐々木正氏)がこの1月31日に逝去されたとの訃報に接したからだ(享年102歳:2月3日付け各紙訃報欄)。

 うかつにも始めて知ったのは、電卓用 LSI が例のアポロに搭載されて大活躍し、NASAから "アポロ功労賞’1971" を授与されていた事だった。
 アポロ計画の母船&月面着陸船に搭載されていた当時最高性能のコンピュータが、実は今のPCはおろかスマホにも満たない程度だった事は知らされていたが、電卓戦争の成果物とも関係していたとは・・・

そう言えば:
 この頃の日本の工業技術は世界を席巻していて元気でしたなぁ・・・(年寄りは昔の事を美化して想い出すものです)
 米国で排ガス規制が始まり、自社開発したCVCCエンジンを搭載したホンダCIVICが米国で売れまくっていた時代でもありました。
 確かに当時の米国ビッグ3やトヨタ&日産に先んじての低公害車であり、スタイルもシンプルそのもの、名車でした。
 長い間低迷していたシャープとかソニーも復活しつつある様で、本物であって欲しいな・・・と想うのは自分だけでは無いでしょう。

 最後になりましたが、偉大な技術者であった佐々木正氏ご逝去に黙礼です。

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20180219:何が惹き付けるのか(素数&円周率の ”魅力”) [雑感]

 米国の民間技術者が手造りのPCサーバーを駆使して、2017年12月26日にその時点で最大の "素数" を発見したそうだ(出所:日経紙2018年2月4日付け夕刊サイエンス紙面)。
 なんと、"2324万9425" 桁だと言う。

 世の中には不思議なプロジェクトがあって、世界中のPCをリンクさせた "素数発見プロジェクト" があるそうな(:"グレート・インターネット・メルセンヌ素数探索プロジェクト")。

 素数は "2のX乗-1" で表される数(メルセンヌ数)とされ、今回は
  X=77,232,917
だったらしい。

 発見者には "たったの" 賞金$3Kが贈られたようだが、"超詳細数学史" には名前が残るだろうから、大満足なんだろうな。

 素数の分解は一筋縄ではいかない・・・これを利用した暗号作成システムが実用化されているので、これからもより大きな素数発見がトライされていくだろうと言う事です。

 "円周率" についてもスーパーコンピュータを使って気の遠くなるような計算を繰り返し、記録更新を続けていた東大の教授もおられたし、それを上回る桁数迄計算した民間個人もおられました(それが日本人だと言う事が面白い)。

 これ等はお遊びの様に見えるが、計算技術自体の高度化に貢献しており、面白そうな学問もあるもんですねぇ。
 自分は現役の頃は実用材料に関わっていた折り、コンピュータ・シミュレーションにも取り組んでいたので、全く使い方の異なるこういう取り組みって大好きっ!
 でも今あるこのPCで素数とか円周率の計算をする意欲は湧かないなぁ・・・

ついでに:
 自分はこの歳になっても円周率を小数点以下20桁ほどを覚えています。
 使う機会は全くありませんが・・・
 始めてはいる居酒屋さんで出される冷や酒用グラスの容量を概算する時は "π=3" で充分なので・・・
 (^_^)

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20180218:人類はニャンに ”手なずけられてきた” ようです。 [ニャン]

 ニャンのブームは世界中で広がっているらしく、米国からはニャンとも不思議な本が出た:
  "猫はこうして地球を征服した"
    A.タッカー(邦訳=西田美緒子;出版:インターシフト)

 皆様大変です、何とっ! 原題は "居間にいるライオン" (The Lion in the Living Room)!

 ニャンはリビアヤマネコを出自とする事はよく知られているが、人類との出会いは1万年ほど前、古代メソポタミアの村落でだったらしい。
 ネズミ取りが目的ではなく、残飯目当て。
 そのDNAは今も健在で、都会の野良ニャンを観れば解る(残飯に不自由しなければネズミには見向きもしない)。

 ワンちゃんと違ってニャンは "猟猫" とか "番猫" になる事は無く、"実用の役には立たない" ・・・ うぅ~ん、嫌な言い方だが "確かに"。

 なのに何故人類はニャンを飼うのか、何故魅力を感じてしまうのか。

 著者の解答は、発想を逆転していて、なんと、
  "出会った瞬間にニャンが人類を手なずけてしまった"

だからと言う。
 ニャンは人類を手玉に取っていて、自分の想い通りに操っているらしい・・・そうな。
 飼っているのはニャンではなく、そのつもりにさせているに過ぎない・・・ってか?
 たははっ・・・ニャンとも楽しい本です。

PS:
 この書籍については日経紙2018年2月3日付け朝刊の書評ページで知り、高いにもかかわらず直ちに取り寄せてむさぼり読んだ次第です。


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20180217:地球は活きている! [雑感]

 国土地理院の公表によれば、西之島@小笠原諸島(東京都)が噴火によって拡大し続けて2.43平方キロ(≒50×東京ドーム if 換算間違え無し)拡大した結果、我が国の国土面積は37万7973.89平方キロとなったそうだ(2016年12月時点)。

 埋立てとか測定精度の高度化等によって国土面積は常時変化していて、毎年更新値が公表される。
 私らが見馴れている世界地図も日本地図も実は常時変化を続けている・・・と言う訳だ(うぅ~ん ・・・ "ブラタモリ" っぽくなってきた)。

 複数のプレート境界に乗っかっている日本。
 プレート活動があるからこそ日本は地震に襲われ続けるのだし、山々は未だに隆起し続ける一方で、風雨に曝されて削られていく事で今の風景を保っている・・・なんて柄にも無い事を想うと、つくづく "地球は活きている"・・・と想うのであります。

 ここまで来て想い出した(年寄りは前後の繋がり無く話が飛ぶのです ・・・ (>_<) )。
 それはそれは今は大昔、"砂漠は生きている" と言うドキュメンタリー映画があって、始めて観た時はびっくりした。
 何も無い世界と想っていた砂漠にも多種多様な生物が生きていて、その営みを巧みに捉えていた。
 WikiPediaを参照したら1953年のW.ディズニー社作品だったから、自分が小学生だった頃に、授業の一環として観たのだ。
 こういう "しんどい" ドキュメンタリー映像は海外ではBBC版、国内ではNHK版でしか観る事はなくなったのが少しだけ寂しい(あるだけ "まし" かもしれません)。


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20180216:こうなると想っていた(流通) [ただの私見]

 昨日のと同じタイトルですが、対象は "流通経路" 編です。
 通販最大手のA**zon社が書籍・雑誌等を印刷会社から直接取り寄せて販売する仕組みを打ち出し、これに参加する出版社数が半端じゃないらしい(出所:日経紙2018年2月1日付け朝刊)。
 ネット経由で注文後2日以内で届ける様になるそうだ。

 途中の取次店をパスしてしまう流通の簡素化で、従来懐にされていた卸店等の中間マージンは出版社との折半(?)で、購買者価格が安くなる訳ではなさそうだが、今の様なネット経由で何でも入手出来る時代だ、善し悪しは別にして何時かはこうなってしまうと想っていた。

そうは言っても:
 書籍・雑誌が通販主流になってしまうと町の本屋さんの経営は苦しくなるだろうなぁ・・・
 自分の住む横浜市郊外の本屋さんも例外ではあり得ず、小中学校の教科書や補足教材類の扱いが無くてはやっていけないそうで、また週刊誌・月刊誌等定期購読者への宅配サービスも欠かせない。

  自分は新聞とか雑誌での書評や、果ては人伝て等で、これはと想う書籍を時々は注文する程度だが、ワイフ殿が週刊B誌とS誌を毎週購読していて、近くの本屋さんが都度届けに来てくれるのが大変ありがたいし、こういう "繋がり" って大切にしたい・・・と想う考えは前世紀の遺物かもしれない。
 ネットに "どぶ漬け" に近い自分なのに矛盾している・・・解っているつもりだけど・・・

ついでに:
 2月11日付け外伝によれば、A**zon社は自前の販売網を構築してネット販売網を自社だけで囲む構想で、本国でモデル都市を設けてテストを始めるらしい。
 自前の貨物飛行機も調達済みとの事だ。
 そのビジネス戦略の目指すところは何なんだろう。
 どんなミッションを実現したいと考えているのだろうか。
 単なる通販企業とは思えない


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20180215:こうなると想っていた(受動喫煙対策法 ”骨抜き”) [ただの私見]

 "やっぱりね" ・・・ といった感じです。
 厚生労働省原案の受動喫煙防止に関わる法律が自民党 "勇士" によって "骨抜き" になったと伝えられている。
 あの日経紙 "でさえ" 何時だったか、朝刊春秋欄で、"これじゃ受動喫煙容認法だ"・・・の様な事書いてあった。

 愛煙かつ飲酒家にとって "たばこ無しの飲み会" ほど味気ない集まりは無いだろう・・・とは想うが、喫煙の習慣の無い周りの人達が受ける副流煙の影響なんて気にした事も無いんだろうな。

 今の世の中、肺がんリスクを冒して喫煙者で居続けるのは "強い" 意思によるのだろうが、副流煙の方がより多くの危険物質が含まれているとの指摘もある。
 が、そんな事はお構いなしに、自民党にとっては飲食店業界は重要な票田だからこうなるとは想っていた。
 国民の "健康よりも票田" ・・・ と言う訳だ。

 酒屋のビール売り上げが落ちたと言えば販売価格を規制する、飲食店の売り上げが減るからと言えば居酒屋たばこ吸い放題にする・・・自民党ってなんて柔軟なんだろう、私らを自由自在に操るのが超お得意だ("由自在国操り" の略だったりして)。

 これからは、たばこ吸い放題飲み会&居酒屋には "参加せず&行かず" にしよう。
 うん・・・決意は固いぞっ!
 でもこんな偏屈な年寄りなんて数のうちに入らんだろうから、何も変わらないんだろうなぁ ・・・ クシュン (>_<)


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20180214:お久しぶり! ”NewComer” [気晴らし事]

 TVは観ない方なんだが、偶然にも先月下旬、BSTBSで
   "新参者"(原作:東野圭吾;TVドラマ主演:阿部寛)
が再放送されるのを発見。
 これは確か10年近く前に地上波で毎日曜日夜の1時間物*全10回放送された筈だ。

 "加賀恭一郎" シリーズで知られている一編だが、ドラマでは一話毎にヒネった落ちがあり、その上、舞台となった人形町@中央区(東京都)は多少の縁があって知っている方だったので記憶に残っていた。
 そう、このシリーズは人形町界隈の成り立ちと雰囲気の "勘所" を知っていると興味倍増だと想います。

 いつか再放送があればなぁ・・・と想っていたのが偶然に見つけた訳だ。
  ストーリーも、一話ごとのヒネりも、犯人も覚えているので、今となってはむしろ "伏線" が直ぐにも解り、初見より面白く感じるのも不思議だ。
 久しぶりに観るTVドラマだ。 楽しみにしよう。

因みに:
 東野圭吾氏はお気に入りの作家だ。
 いわゆる古典的なミステリーものとはひと味もふた味も違った奥の深さで、自分としては天才物理学者・湯川学を主人公とする "ガリレオ" シリーズ(*) もあるが、加賀シリーズの方がお気に入りた。
 この "新参者" から阿部寛さんが主演するTVドラマはちょい見するようになった。

(*):"容疑者Xの献身" が、米国推理作家協会賞("エドガー・ア・ランポー" 賞)を最終候補迄残りながら取り損なった事がつくづく惜しまれます。
 最後の選考段階で、心に秘めた想いを寄せる母と娘に "貢献" する寂しい中年男の心情を米国人が解るのか・・・なんて想っていました。
 多くの日本人よりも日本と日本人にお詳しいロバート・キャンベルさんの様な米国人は "例外中の例外" でしょう! 滅多におられるお方じゃないっ!
 この方が審査委員だったらなぁ・・・と想った次第です。

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20180213:”高過ぎる” ので敬遠?(ラグビーW杯日本大会) [ラグビー]

 2019年W杯日本大会組織委員会が先月27日から一ヶ月間、観戦チケットの予約販売を始めた(海外からの申し込みを含む抽選方式:結果公表=2月26日)。

 早速ウェブサイトを尋ね、試合スケジュールと料金を見たが、いやはや高いのなんのって。
 こりゃぁ、年金生活者相手のチケット価格じゃぁない
 残念ながらTV観戦といこう。

でも:
 決勝戦は近場の競技場(JR新横浜駅脇。"日産スタジアム")で、出かけるのは楽だし、世界最高の試合が期待出来る筈なので、外れて元々・・・の気持ちで申し込みだけはしておいた。
 倍率が高いだろうから次第だ。
 26日を静かに待つとしよう。


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20180212:犯人役は ”見馴れて” しまって気の毒だ [気晴らし事]

 先月の下旬は記録的な大寒波到来の上、豪雪地帯の方々から見れば笑止千万なのでしょうが関東圏も "大雪" に見舞われ(ここ横浜市北部丘陵地帯の我が家の前では約20cm!)、その余波が続いた時の事です。

 さすがにウォーキングは控えて家の中をごろごろしていたら、我がワイフ殿が "大昔~ちょっと昔" のミステリー番組再放版を見ていた。
 退屈しのぎに少しだけ一緒に見たが、主役とそれを演ずる役者さんは時代と共にそこそこ替わっていくものの、悪役・犯人役を演ずる役者さんの多くが今も同じ様な役回りの場合が結構あって、見ていて少し気の毒になってしまった。

 失礼になるのでタイトルは明かしませんが、冒頭5~10分程、被害者となった夫婦役のお二人が主役とお話ししている場面、自分が 「この二人が犯人だぜ。被害は自作自演さ」 と言ったら、
  我がワイフ殿:「観た事あるの? どうして?」
  自分:「この二人、何時も悪役じゃん
     (推理も何も無い。めちゃくちゃな "暴論")

 自分は部屋に引きこもり、そろそろ確定申告の準備でもすっかなぁ・・・とデスク周りを整理していたら、やがてワイフ殿がやってきて 「その通りだった」 と。

 悪役専門みたいになってしまった役者さんにも新天地が拓ければ良いのだが・・・


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20180211:自動車産業 "ケイレツ" 解体? [雑感]

 自動運転技術の開発が進み、法整備を含めた実用化が迫ってくると、それに特化した AI 開発企業や半導体製造企業の力が自動車製造メーカー "より" も強くなり、我が国自動車産業界の特質であった "ケイレツ" が意味を成さなくなって解体へ進むらしい:
  日経紙:2018年1月22日付け企業面囲み記事("経営の視点")

 ケイレツ解体の是非について自分は意見を持たないが、この記事を読んで、かって "カンバン方式"( "Just-in-Time System" ) で稼ぎまくる自動車メーカー下請け企業の方から聴いた "恨み節" を想い出した。

 ここで言うカンバン方式とは、連続生産工程の効率を極限に迄高めようとする方式で、自動車製造メーカーがケイレツ下請け企業へ指示して所定の日時・場所にきちんと指示量の部品・部材を納めさせ、自らは決して在庫を持たない方式を "必然的" に含み、よく解説されている様な "きれい事" では無い
 海外を含めた多くの企業がこれに倣ったシステムを取り入れ、収益改善に大いに貢献したとの報道を覚えている。

 しかしこの方式は必然的に "下請け虐め" の構造を維持して始めて成立する方式だ。
 下請けは指定された日時・場所に指定数量の部品・部材を納める為には "常に" 在庫を持たなければ対処出来ない。

 カンバン方式は指示する立場のみ利する方式で、しわ寄せは立場の弱い下請けに集まる。
 その下請け企業の方は、納品車はその企業の商用車であったが( ← そうでないと納品すべき工場に入れない。それ程 "締め付け" がきついのが一般だと言う事でした)、自家用にはカンバン会社のクルマを決して購入しなかったそうだ(自社製品が部品として使われているにもかかわらず!)。

 冒頭の記事に依れば、
  「全ての自動車メーカーがお客。
    値下げを求められれば取引を断るだけ

と迄言い切る自動運転ソフトウェア開発企業が既に現れているとあった。

 日本独特のケイレツは良い面では "家族主義" とも言われるが、そこには "家長の言い分は絶対" との前提、即ち破る事の出来ない "掟" があるし、海外から見れば "排他主義" とも写る ・・・ 良く理解出来る構造だ。

 やはり、技術は "No.1" を目指すべきだが、ビジネスの上では "OnlyOne" も同等もしくはそれ以上に重要だ。
 つくづくそう思い知った次第です。

 それにしても 「・・・なら取引をお断りします」 なぁ~んて、現役の頃、一度は言ってみたかったなぁ・・・
 そういう技術は残念ながら持ち合わせなかった自分が恨めしい?
 "持ったつもり" だったんだがな ・・・ (>_<)

 最後は "めそめそ" したブログになりました m(_ _)m

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20180210:ニャンらしい(超厳寒の日々) [ニャン]

 我が家のニャンは雪が降っていても周りの畑とか竹林の見回りを欠かす事が無かったが、さすがに先月下旬の大雪の上、記録的な超厳寒の日が続いた時は、エアコンやガスファンヒーターの前とか、こたつで寝ていました。
 確か一年前の雪の日は外を飛び回っていたのだが・・・
   こんな感じでした:
    "20170211-3:ニャンは喜び畑を駆け回った!?"

 今年は何十年振りの大寒波到来で、寒さが半端じゃなかったせいなのか、それとも "お歳" のせいか?

 我が家では "やっとニャンらしくなったね" ・・・ 等とノー天気な事を言っていましたが、気温が10℃近くになったら相変わらず外へ出まくっております。
 やはり寒さのせいだったんだ・・・少し安心。


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20180209:論客 西部邁(すすむ)氏逝く [故人を悼む]

 追悼しておられたブログがありましたが、自分なりのを・・・
 "保守" の際だった論客として知られていたが、あろう事か、多摩川@大田区(東京都)に入水して死去されたと報じられた(2018年1月21日;22日付け各紙訃報欄)。
 享年78歳。

 一言で保守といっても、このお方の意味するところは、歴史観を含めた哲学そのものであって、いわゆるよく言われるところの "右翼" とは全く異質で、"深すぎて" お考えの一致する方は少なかった様に自分には想えます。

 多くの著作を残されておりますし、公開討論会とかシンポジウム、更にはTV番組にも出演されて繰り返し発言されておられますが、数年前に奥様をお亡くしになり、"覚悟" をお決めになっていた様で、ご自分でご自分の未来を決する意味を込めて "自裁死" を選ぶと言われていた様です。

 うろ覚えなので怪しいですが、明治の文豪では森鴎外よりも夏目漱石をお好みだった(?)と記憶していますが、当時の西欧文化に追いつけない日本を諦めた "諦念" と同じ心情を今の日本に抱いていたからこそ、同じ森鴎外を避けたのでは・・・とは自分なりの愚考です。

 僅か2週間程前にインタビューされた毎日新聞記者の方の追悼記事がウェブに掲載されていて、その時の様子からは "信じられない" ・・・ とありました。
 黙礼。


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