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20181008:本庶特別教授のノーベル賞受賞報道を観て [ただの私見]

 ノーベル賞の中でも人類に直接的な福音をもたらし得る “生理学・医学賞が最も価値がある” と想うヒトは多い筈だ。 またもや我が国の研究者が受賞した事は誠に喜ばしいし、誇りでもある(私らの国の近くには科学分野受賞歴皆無国が沢山ある)。

 がんを “免疫” の力で治療する・・・いまやTVの多くの番組でその仕組みを解り易く説明して貰える時代だが、ほんの30年前迄の学問&医療の世界では “確証の無い民間療法” と見下され、嘲笑され、無視され、冷遇されていた・・・と聴いている。

 本庶特別教授の特異希な “才能”、その様な異端の研究を認めた京都大学の学問の府としての “見識”、大手製薬企業が目もくれなかった分野にも関わらず小野薬品工業という小さな製薬企業が共同研究を続けた ”勇気” こそ、注目し、褒められるべきだ。
 どれ一つ欠けても新薬開発にはこぎ着けなかったのではなかろうか・・・とさえ想う。

 海外で認められてから慌てて取り組む・・・今回の免疫チェックポイント阻害剤も例外では無かった。
 小野薬品工業からの共同開発提案を “断った” 国内全ての大手製薬会社の開発担当部門長のお顔が見たいもんです。
 新薬開発は極めて成功率が低いと決め込み、成功した様だったらその時に “買収” でもしたらいいやって、 “ボーっと” 勤めていたんでしょうかねぇ (>_<)

ついでに:
 生理学・医学賞は特別だと想うものの、TVは何でこうも日本人受賞なるか ”だけ” に関心を持って報道するのだろうか。 恐らくは自ら判断出来ないので、誰も否定出来ない “権威付け” が欲しいのではなかろうか。
 少し変だ。
 ノーベル賞受賞成らずとも立派な研究開発は多数ある筈だ。

加えて:
 “免疫療法” がにわかに騒がれる様になった事から怪しげな民間療法を押しつける悪い奴らが出没し跋扈するに違いない。
 お互い、気をつけましょう。 

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