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20200310:全国小中高一斉休校から一週間余(新型肺炎対策) [雑感]

 “専門家会議” の提言を受ける形で “基本方針” が出てから2週間程。
 そして安倍総理大臣の唐突とも感じられる “全国小中高一斉休校緊急要請” が出されて一週間余。

それで今はどうなのか:
 WHO&厚生労働省は当然の事だが、NHKのウェブサイトでも特設サイトが設けられていて、毎日10:30分時点で集約された感染者数&その累積が日毎に示されている。
 厚労省版よりも遙かに見易いが、この図を見て直ぐに
   “感染状況は拡大が線型的に継続している”

と解る。
 見ようによっては
   “先週後半からの急峻な立ち上がり”

が見え隠れする様だ。
 折しも当方が住む地区周辺にあるスポーツジムが感染経路に入っているとの報道もあって、いよいよ “身近に迫ってきている” 様でもある。

この日々の集約データーを観て:
 爆発感染が抑制されているのか(*1)、そうでないのか、TV報道(含・特集番組)を観て聴いても判定は専門家筋でさえ難しそうで、結局は “後々の検証” を待つ他無さそうだ。
 それにもう一つ、感染後に治療等でPCR陰性となって “退院した人数” が総計だけで、日毎に図示されていないのが不親切だ。

ところで:
 全国小中高一斉休校要請については、批判も多数ある。
 TVニュース特番ではお馴染み批評家/評論家が口を揃えて仰っている。
 まぁ、何事に対しても一言言わなければ気が済まない “批判屋”/”けちツケ屋”/”粗探し屋” って何時でも何処にでもいるモンだが( ← 自分も “その気” が無いとは言えないが m(_ _)m )、今回も “ここぞ” って具合にたくさんあったし、今でもある。
 彼等の特徴の一つは見事な程に “対案” を示さない事だ。

 特に今の政権は不祥事続きの上、新型肺炎対処では初動に失敗しているので、”尚更感” が強い。
 それに加えて野党は
   国民を新型コロナウイルスから守るよりは
   安倍総理大臣をやっつける方に熱心だ。

 国会中継を観るとそんな感じさえ受けるのは果たして自分だけだろうか。
 我がワイフ殿は “怒って” いるぞよ。

が、かって:
 ”インフルエンザ流行期に、学校閉鎖期間中は高齢者罹患率が下がった” との検証報告もあるそうだ( 先週の “BSTBS報道1930” or “BSフジLiveプライム・ニュース” のどっちかで専門家がそう指摘していた )。
 背景には、小中高校生間感染を抑えると同居高齢者層への感染も抑えられていた・・・と感染に関わる専門家が解説していた。
 今回の新型肺炎では彼等は罹患しても無症状かつ軽症である場合が多いらしいが、感染能が高いから尚更かも。

とすれば:
 総理大臣の初期対応失政を一挙に挽回するパフォーマンスだとの指摘があるものの、全く根拠の無い話でも無いのかもしれない。
 自分は専門家では無いから断定は出来ないが、”否定する根拠が無い” ・・・ もっと早く公表して準備期間を与える配慮が欲しかったとは想うが。

そもそも:
 我が国の国防/危機管理の対象に “生物兵器” 類が正規に含まれているかどうか、自分には解らないが、細菌/ウイルスによる感染に対する防衛意識/危機意識が高い海外諸国ではやはり “一斉休校” や “感染地域閉鎖” も現実の対策として取られているのが現実だ。
 米国では1~2名のPCR陽性者が出ただけで非常事態宣言を発令する州があるし、これから感染拡大期が来れば続出するに違いない。

 また、我が国に比べて迅速な対応をした東南アジア諸国では “サーズ(SARS)”/”マーズ(MERS)” 感染の “経験を活かしての危機対応” だと言う。
 韓国もそうだったが、この国は今でも北の国と戦時下にあるのが我が国と決定的に違う。
 “我が国と韓国・・・どうしてこうも危機意識が違うのか” の原点がここら辺りにありそうだ。

我が国の場合:
 2009年の新型インフルエンザ対策以降、
  ”国家戦略として制度立てを怠ってきた "つけ" が
  ここに来て顕在化している”

 これはいつもは “政府寄りの発言” しかしない政治評論家が仰ったので些か驚いた事でした。

そんだから:
 なにせ経済効果や最高権力者来日への思惑からか、春節の折にすげぇ沢山の大陸からの観光客を無差別に受け入れていたからねぇ・・・
 彼等がマスクを超大量に買い求めていたニュースが何回も流されていた・・・そうなのです。その頃既に新型肺炎は武漢@中国で猛威を振るっていたのだが、我が国では何もせずに “傍観” していただけだったのだ。
 他所の国は自国民を守る為にはそんな事なんぞはしてないぞ。
 中国&韓国からの新たな入国制限を打ち出したのは何と先週末の有様だった。

・・・って事は:
 こんなに後手後手な対策しか打てないのは、危機対策をほっといて “桜” なんぞを眺めていた “*罰” なのかもなぁ。
 あぁ~・・・私らは救われないって事かも。
 (>_<)。

ついでに:
 春の風物詩でもある “選抜高校野球大会” はどうなるのか。
 主催者(公益財団法人日本高等学校野球連盟;”高野連”)側は明日(11日)に最終結論を出すそうだ。
 選手等&関係者が全国からバス等閉鎖空間に押し込められて甲子園に集まり、周辺施設で宿泊して、勝負して引き返す工程で “ウイルスの持ち込み/持ち帰り” の可能性、またそうなった時の責任は何処が取るのか・・・等々考えての決断にして欲しいもんだ。
 ラグビーとか柔道の様なコンタクトゲームでは無いにしろ、高校野球だけを特別視する根拠は何処にも無い筈だし、“ウイルス・キャリア” の甲子園集散が新たなウイルス・バラマキのきっかけにならないとの保証は何処にも無い。
 高野連は “公益” 財団法人だ。
 “公益” と名のるからには、高校野球とは無関係な国民をも含む “国民全体の益” を目指さなければならない。
 賢明な最終判断を期待したいが、どうだかなぁ・・・
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(*1):専門家筋によれば爆発感染期は “指数函数” 的に増大するとの指摘だったが、そうであってもその “初期は線型で近似表現される” (⇔数学的表現です)ので今の段階では判断出来ない。
 事が終わった時点での “振り返っての判断” しか出来ない。
 “ここ1~2週間” が爆発感染/散発感染の瀬戸際とした専門家先生方のご指摘の正しさはその時点で初めて検証される。


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