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20210320:”有事” 対応出来無いのは何故か・・・ [ただの私見]

 四半世紀前の阪神・淡路大震災(1995年1月17日)の時も、10年前の東日本大震災(2011年3月11日)の時もそうだった。 そして現下のコロナ禍でもそうだ。
 多くの批評家は(⇔実は単なる批判家なのだが)、我が国にはまともな "危機管理の考え自体が無い" と指摘する。

 そう言えば "皇位継承問題" は我が国の基幹に関わる解決を求められる課題な筈だが、前総理大臣はあろうことか
   "我が国には神風が吹くからそんな事は考えたくない"

とのたもうたそうだ。 つまりは国家の成り立ちを定める危機管理を放棄してしまっていたとも言え、呆れかえってしまった。

 何故に我が国にはまともな危機管理マニュアルが無く、従って迅速な有事対応出来ないのか。 都合の悪い出来事に対しては "神風の到来" を祈って、そして待つだけで、結局は何もしない

 以下、自分でも承知の上での乱暴な考察です。 批判に堪え得る類いではありませんので、ご承知おき下さい。

 それは農耕民族特有の "戦略性の無さ" だ。
 狩猟民族には動物を罠にかける為の駆け引き/欺し合いが不可欠だ。 自ら生き延びる為の戦略が必要だし、それを実現する為の戦術に磨きをかける事が不可欠だ。 米欧諸国家が何事においても戦略的及び戦術的政策が整理整備されている由縁の一つだ。

 しかし、狭い急峻な国土で田畑を耕す為には共同生活体たる村が必要だった上、それを収める村長がしっかりしてさえしていたら、何とか生き存える。 少々乱暴な言いまわしだが、戦略も戦術も意識せず、村八分を恐れて同調圧力に従っていれば良かった訳だ。

そんな訳だから・・・:
 我が国で "戦略" と名の付くまともな政策は2002年12月に採択/制定された
  -"バイオテクノロジー戦略大綱"(主たる所管:経済産業省)

  - "バイオマス・ニッポン総合戦略"(同:農林水産省)

が最初で、厚生労働省所管の戦略政策がまとまったのは10年も後の事に過ぎない。 感染症対策も新型インフルが大過なく収まってしまった為もあって、薄められた緊張感で盛られたに過ぎず、未だに "結核" 扱いだと言うから呆れる他無い。

 でもって現下のコロナ禍の際であっても厚生労働省はワクチンの認可に対しても腰が引けて責任を被らない "平時扱い" が基本だ。

 "安全性" を最優先する姿勢だとの見解もある様だが、それは違う。かっての薬害事件等の失政がトラウマになっていて、責任回避しているのが本当の姿だとの指摘が強い。

 つまりは、国民の命よりも自省優先の姿が見え*2との事だ。
 国民の生命/安全性を尊ぶのは人権意識が高い米欧では尚更だが、これ等の国々ではメリット/デメリットを冷静に比較判断してワクチン接種を優先的に進めている。 その姿勢が我が国と基本的に異なる。 厚生労働省は決してその比較評価をしない。

 何でもかんでもメチャクチャな国だと想う韓国では、コロナ感染防止対策に関しては我が国よりも遙かに先進していて、PCR検査体制も隔離施設の整備確保も、更に今はワクチン接種も迅速だ。
 今以て戦時下にあるので危機管理には基本的に敏感なのだろう。 この点だけは見事と想わざるを得ない。

 以上、まだ*2 "習作段階/推敲前" ですが、ブログ・ダネが尽きそうなのであえて投稿しています。
 最終的には "厚生労働省の罪と罰" としてまとめたい。

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